×

村田諒太「新たな収益システムが必要」 アスリート新支援サービス「Unlim」会見で訴え

[ 2020年2月5日 13:59 ]

スポーツギフティングサービス「Unlim」の発表会見にゲストとして出席した村田諒太
Photo By スポニチ

 ボクシングのWBA世界ミドル級王者・村田諒太(34=帝拳)が5日、都内で開かれたスポーツギフティングサービス「Unlim(アンリム)」の記者発表会に出席した。

 金銭的な課題で競技活動や新たな挑戦が困難なアスリートやチームなどを支援する新たな取り組みで、ファンが「Unlim」を通じてアスリートフラッグ財団にギフティング(寄付)をすると、アスリートやチームに応援ポイントを贈ることができ、財団は贈られた応援ポイントなどを参考に寄付額の67~83%を支援金として支払うという。

 村田は元プロ野球千葉ロッテの里崎智也さんとともに協賛アスリートとして出席。「才能を無駄にしている選手が多い。プロといってもボクシングがアルバイトで、主たる収入源は別の仕事になっている」とボクシング界の現状を説明。村田自身は金メダリストのため、プロ入り後、すぐにスポンサーも付いたが、アマチュア時代は練習のために真冬でも原動機付き自転車で移動した経験があり、「決して裕福ではなく、日本代表になっても使えるお金も限られていた」と振り返り、「そういった状況を打破するためには新たな収益システムが必要だと思った。せめて日本王者になったら他の仕事はしなくていいようにならないと」と訴えた。

 「Unlim」は今月19日からサービスを開始。5日からアスリートの事前登録がスタートする。登録予定のアスリート・チームにはスキー・ジャンプ女子の高梨沙羅、ラグビーの畠山健介、女子レスリングの中村未優、ボクシングの寺地拳四朗ら個人や、サッカーのFC東京、バスケットボールの千葉ジェッツふなばし、野球の栃木ゴールデンブレーブスなどのチームが名を連ねている。

続きを表示

2020年2月5日のニュース