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小原佳太、日本タイトル2階級制覇!王者・永野にTKO圧勝「世界に近づきたい」

[ 2020年2月1日 21:57 ]

<日本ウエルター級タイトルマッチ>右ストレートを永野に浴びせる小原(左)
Photo By スポニチ

 ボクシングの日本ウエルター級タイトルマッチ10回戦は1日、東京・後楽園ホールで行われ、挑戦者で同級1位の小原佳太(33=三迫)が王者・永野祐樹(30=帝拳)に7回2分39秒、TKO勝ちし、新王者となった。小原は13年4月に獲得し、2度防衛したスーパーライト級に続き日本タイトル2階級制覇となった。

 15年11月にIBF世界スーパーライト級王座挑戦者決定戦、昨年3月にはIBF世界ウェルター級王座挑戦者決定戦に臨むなど世界戦線を主戦場とし、IBFで世界4位にランクされる。だが、世界王者への挑戦に届かず、「もう一度、この階級で日本一を証明したい」の思いから挑戦者決定戦を経て日本タイトルに挑戦した。

 「自分が勝つと言い聞かせてリングに上がったが、永野君の強さ、チャンピオンに強さを知り、僕の足りないものを勉強させてもらった」と、被弾しても前進し続けた永野を称えたが、2回にダウンを奪うなど終始、ペースを握り続ける圧勝だった。

 再び世界への道を切り開くため、あえて“遠回り”になるかもしれない道を選んだ。負けていれば、再び浮上できない可能性さえあり、「危機感はあった」という。「まだ世界挑戦とは言える内容ではない。もっと練習して世界ランカーに勝ち、少しでも近づいていきたい」と誓った。今後は日本タイトルの防衛を視野に入れつつ、世界への道を模索する。三迫会長は「あらゆる可能性を探り、全力でチャンスをつくってあげたい」と後押しを約束した。

 2度目の防衛戦で敗れた永野は「(ダウンは)気付いたら倒れていた。小原選手は左フックがストレート気味で威力があり、ショートの右ストレートも強かった」と新王者を称えた。

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2020年2月1日のニュース