東京地裁 亀田側の訴え認める JBC側に総額4550万円の賠償を命じる 北村弁護士「一定の満足感」
プロボクシング元世界王者の亀田3兄弟と所属する個人事務所が、日本ボクシングコミッション(JBC)の不当な処分で試合ができなくなり損害を受けたとして、JBCやその理事らに約6億6000万円の損害賠償を求めた訴訟の判決が31日、東京地裁であり、谷口安史裁判長は亀田3兄弟側の訴えを認め、秋山弘志理事長らJBCに総額4550万円の賠償を命じた。賠償金の内訳は長男の亀田興毅氏が1200万円、二男の亀田大毅氏が750万円、三男の亀田和毅が1100万円、個人事務所が1500万円。
亀田3兄弟側の北村晴男弁護士は判決後、報道陣の取材に対し「ボクサーの将来的な収入の見通しは難しいが、損害金額をもの凄く控えめに認定したと思う」とコメント。JBCが財政難であることを受け「金額は大いに不満だが、ないところからは取れない」と難しい表情を見せる一方、「JBCが違法行為を行ったのは明らかなので一定の満足感はある」と話した。まだ判決文を見ていないため、今後については亀田3兄弟らと話し合って決めるという。
JBCは2013年12月に亀田大毅氏が出場したWBA&IBF世界スーパーフライ級王座統一戦で起きた「負けても王座保持問題」で混乱を招いたとして、当時3兄弟が所属していた亀田ジムの吉井慎次会長のクラブオーナーライセンスと嶋聡マネージャーのマネージャーライセンスの更新を認めない処分を決定。処分取り消しを求めた亀田ジム側の再審請求も却下し、亀田ジムは活動停止に追い込まれて3兄弟は国内で試合ができなくなっていた。
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