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ライガー、引退試合で“玉砕” 31年のプロレス人生に幕「思い残すことはない」

[ 2020年1月6日 05:30 ]

新日本プロレス 「レッスルキングダム14」   佐野直喜&獣神サンダー・ライガー―リュウ・リー&高橋ヒロム ( 2020年1月5日    東京ドーム )

引退試合を終え、感謝を述べる獣神サンダー・ライガー(撮影・島崎 忠彦)
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 獣神サンダー・ライガーのプロレスラーとしての歴史が幕を閉じた。「ジュニアの象徴」はタッグマッチで現IWGPジュニアヘビー級王者の高橋ヒロムの必殺技タイムボムに沈んだ。マイクを握ると「31年間、応援していただきありがとうございました」と飾らない言葉で感謝した。

 垂直落下式脳天砕き、掌底、つり天井…。数々の名勝負を彩ってきた技を繰り出した。「ぶつかっていって粉々に砕かれた。何も思い残すことはない」。今できることを出し切ったことで感傷に浸ることはなかった。思い出の相手には「グレート・ムタ、橋本真也、鈴木みのる」の3人の名前を挙げた。

 会見では「獣神ライガー」の原作者の永井豪氏から花束を渡された。永井氏は「山田選手(山田恵一)に“マスクをかぶらせてくれ”と言われ、その情熱がうれしくて“やってください”と言った。自分の判断は間違いなかった。一緒にできて良かった」とライガーの正体まで口にしてねぎらった。

 「人に恵まれた」というプロレス人生。「今さらマスクを取ってもしようがない」と今後もライガーで居続け、側面からプロレスを支えていく。

 ◆獣神サンダー・ライガー 1989年(平元)4月24日生まれ、原作者の永井豪氏の自宅出身。誕生日当日の平成初の東京ドーム大会で「獣神ライガー」としてデビュー。同年5月にIWGPジュニアヘビー級王座初戴冠。同王座には計11回就いた。90年1月に改名。団体の枠を超えて国内外のジュニア戦線で活躍し、97年1月にジュニア8冠王に。昨年3月に20年東京ドーム大会での引退を発表。得意技は垂直落下式脳天砕き、ライガーボムなど。1メートル70、95キロ。

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