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草野慎吾 マ・シャンにTKO勝ちし準決勝進出 はじめの一歩トーナメント

[ 2019年11月19日 22:53 ]

<はじめの一歩30周年記念フェザー級トーナメント1回戦>マ・シャンを5回TKOで下し、雄叫びを上げる草野慎吾(左)
Photo By スポニチ

 プロボクシングの「はじめの一歩30周年記念フェザー級トーナメント」が19日、東京・後楽園ホールで開幕、1回戦3試合が行われ、草野慎吾(30=三迫)がWBO中華圏王者マ・シャン(23=中国)に5回2分42秒TKO勝ちし、準決勝に駒を進めた。

 週刊少年マガジン(講談社)で連載中の人気漫画「はじめの一歩」の30周年を記念した大会。作者の森川ジョージ氏は「漫画みたいな試合を」と期待していたが、草野が主人公・幕之内一歩ばりの劇的勝利を飾った。

 1回、マの左をカウンター気味に浴びていきなりダウン。「ダメージはなかった」ものの、勢いに乗るマの猛攻に2度目のダウンを奪われてしまう。その後も苦戦を強いられながらも5回、左フックでダウンを奪うと、マをコーナーに追い詰めて一気にラッシュ。レフェリーが試合を止め、逆転TKO勝利を飾った。

 「ボクシング人生を諦めず、頑張って勝てて最高の日になった。三迫会長をはじめ一緒にやってきたチームのおかげ。応援も力になった」と感極まった。

 2017年8月に閉鎖したヨネクラジムから三迫ジムに移籍。だが、連敗が続き、昨年9月に1度は引退を決意した。「まだ応援してくれる人がいたから」と現役続行も今年7月には市村蓮司(ワタナベ)に3回TKO負け。この試合がジム移籍後初勝利だった。

 ただ、内容的には反省も多い。草野は「相手に付き合って大振りになってしまった。きょうの試合じゃ通用しない。しっかりしたボクシングができるように練習したい」と表情を引き締めた。

 溜田剛士(26=大橋)はイ・ジェウ(26=韓国)に3回TKO負け。渡部大介(渡28=ワタナベ)と竹嶋宏心(24=松田)は負傷引き分けとなったが、優勢点で渡部が準決勝に進出。来年2月27日に後楽園ホールで行われる準決勝は草野とイ、渡部とシード選手のリチャード・プミミクピック(29=フィリピン)の顔合わせとなった。

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2019年11月19日のニュース