×

井上拓真、戦闘モード突入「勝って兄にバトンを」

[ 2019年10月30日 05:30 ]

WBC世界バンタム級王座統一戦 ノルディーヌ・ウバーリ《12回戦》井上拓真 ( 2019年11月7日    さいたまスーパーアリーナ )

父・井上真吾トレーナー(中央後方)が見守る中、ミット打ちをする井上拓真(撮影・森沢裕)
Photo By スポニチ

 WBC世界バンタム級暫定王者・井上拓真が29日、横浜市の大橋ジムで公開練習に臨んだ。風邪などのリスク回避のため、WBSS決勝に臨む兄・尚弥と同様に公開は冒頭の10分間に限定されたが、髪にWBCカラーの緑のメッシュを入れ、戦闘モードに突入。「しっかり勝って兄にバトンをつなぎたい」と力を込めた。

 昨年12月の暫定王座決定戦以来となる試合が正規王者ウバーリとの統一戦。しかも念願の兄弟ダブル世界戦とあってモチベーションは高まるばかりだ。拓真は「お互いにキツい時でも“もうちょいやろう”みたいに2人でできるのでプラスになった」と兄弟共闘の効果を強調。間隔が空いたことも「その期間に良い練習ができた」と前向きに捉えている。

 ウバーリは五輪に2度出場するなどアマで活躍し、プロでも無敗のサウスポーだが、左構えの選手とスパーリングを重ね、対策は万全。決戦へ「自分の距離をキープして戦うことが大事。挑戦者のつもりで立ち向かう」と表情を引き締めた。

続きを表示

2019年10月30日のニュース