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京口紘人、判定3―0で2度目の防衛!34歳苦労人・久田との“令和初”日本人対決制す

[ 2019年10月1日 21:45 ]

WBA世界ライトフライ級タイトルマッチ   ○スーパー王者・京口紘人 判定3―0 同級1位・久田哲也● ( 2019年10月1日    エディオンアリーナ大阪 )

第1R、京口紘人(左)は久田哲也にパンチを浴びせる (撮影・後藤 大輝)
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 ボクシングのWBA世界ライトフライ級タイトルマッチ12回戦は1日、エディオンアリーナ大阪で行われ、スーパー王者の京口紘人(25=ワタナベ)が挑戦者で同級1位の久田哲也(34=ハラダ)に判定3―0で勝利し、2度目の防衛に成功。戦績を14勝無敗とした。

 試合はハードパンチャーの両者が序盤から打ち合う激しい展開になった。2、3回は久田ペース。2回、久田の右ストレートで京口がぐらつく場面も。だが、王者は慌てず効果的なパンチを繰り出し、手数で優位に。

 6回に京口が強打を繰り出し久田をぐらつかせると、9回には右アッパーから右フックの連打でダウンを奪う。久田も耐え抜き、最終ラウンドへ。12回、ここまで手数で勝る京口は距離をとる形を選択。久田の猛攻をかわして判定3―0で勝利を手にした。

 大阪府和泉市出身の京口と同堺市出身の久田の大阪決戦。男子世界戦では「令和」初となった日本人対決で、プロデビューから国内最速の1年3カ月で世界王者となったエリートがプロ16年46戦目で世界初挑戦の苦労人を退けた。

 6月の初防衛戦では「4回KO」を予告しながら消化不良の判定勝ち。勝って当然の相手との対戦の難しさを痛感させられた。今回も45戦のキャリアを持つとは言え、実績では格下。京口は地元・大阪凱旋をモチベーションに、久田を「自分を高めるための相手」と位置付け、自身のスキルの“底上げ”に務めてきた。厳しい環境に身を置くためフィリピン合宿を敢行。「アウエー感がハンパない」という中で野心に満ちた現地ボクサーたちとスパーリングを消化し、王座奪取に執念を燃やす久田に負けない精神力を養い、今月30日に35歳になるベテランに引導を渡した。

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