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中谷正義 大阪・興国高の同級生・井岡一翔に「力をもらった」

[ 2019年7月9日 20:03 ]

IBF世界ライト級指名挑戦者決定戦   同級3位・中谷正義(30=井岡)―同級4位テオフィモ・ロペス(21=米国) ( 2019年7月19日    米メリーランド州オクソンヒル・MGMナショナルハーバー )

ミット打ちに励む中谷(左)
Photo By スポニチ

 14日に米国へ出発する中谷が9日夜、大阪市内の所属ジムで好仕上がりを印象づけた。ここまで自己最多となる計110ラウンド超のスパーリングを消化。この日はサンドバッグ、ミット打ちなどで切れのある動きを見せた。井岡一法会長は「手応えあります」と自信たっぷり。本人も「いい感じ。気持ちを入れて練習できたし、状態は今までで一番」と頬を緩める。

 大阪・興国高の同級生であり、かつて井岡ジムで一緒に汗を流した井岡一翔(30=Reason大貴)の戦いぶりに今回のヒントがあると中谷は言う。先月19日にWBO世界スーパーフライ級王座決定戦でアストン・パリクテ(28=フィリピン)を下し、世界4階級制覇した試合だ。7回に相手の猛攻を下がらず受け止め、その回の半ばから逆襲。10回KO勝ちにつなげた。

 「あの試合に力をもらいました。井岡のいいところが出ていた。前半のしんどい展開でも焦らず、我慢した。我慢してペースをつかんで、相手がしびれを切らしたところを冷静に決めた」

 中谷の相手、ロペスは21歳と若く、好戦的に仕掛けてくるタイプ。下がればどんどんプレッシャーをかけられ、主導権を握られかねない。逆に序盤をしのげばチャンスは大きくなりそう。井岡一翔からも「焦らず、自分のボクシングをしろ。そうすれば大丈夫」と励ましの言葉をもらっている。

 IBF同級王者リチャード・コミー(32=ガーナ)は先月28日(日本時間同29日)に米カリフォルニア州でレイムンド・ベルトラン(38=メキシコ)を8回KOで下し、初防衛に成功。指名挑戦者となった場合の標的は定まった。まだ、その映像を見ていない。「自分の試合が終わってから見ます。一戦一戦、大事にいきたい」。目の前の敵に集中して倒していくだけ。東洋太平洋ライト級王座を11度防衛し、我慢、辛抱を知るだけに今さら焦ることはない。

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2019年7月9日のニュース