3児のママボクサー・藤原芽子 29日に韓国で世界初挑戦「しっかり倒してタイトル獲る」

[ 2019年6月17日 20:25 ]

世界初挑戦する藤原芽子
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 母は強し!を海外でアピールする。ママさんプロボクサーで東洋太平洋女子フェザー級王者の藤原芽子(38=真正)が17日、神戸市垂水区の所属ジムで会見し、6月29日に韓国仁川市でWBA女子世界スーパーフェザー級王者の崔賢美(チェ・ヒョンミ、28=韓国)に挑戦すると発表した。

 「世界挑戦できて、素直にうれしい。しっかり倒してタイトルを獲りたい。海外の試合は初めてだけど、何が怖いかもわからないぐらい。いつもの感じでいきたい」

 会見後は自分の子供と変わらない年齢の男子高校生とスパーリング。右ストレートや左フックなど一発一発が重く、圧倒した。フェザー級(リミット57・1キロ)からスーパーフェザー級(同58・9キロ)へ階級を上げての世界挑戦は「自分の長所であるパワーを生かせる」という言葉が納得できる内容だった。

 高3の長女、高1の長男、小6の次女の3人を育てるシングルマザー。フィットネスジムでインストラクターを務める。平日は朝6時起床で子供たちを送り出してロードワークへ。9時から仕事で夕方にジムワーク。帰宅後に慌ただしく晩ご飯を用意するなど家事をこなす。世界初挑戦が決まり、子供たちは「凄いなあ」と喜んでくれ、試合当日は現地へ応援に駆けつけるという。

 鹿児島県の徳之島出身で、2歳から神戸で暮らす。三十路に入るまで競技にあまり縁がなかった。初めて世界戦を見たのは2006年3月、25歳だった。WBC世界バンタム級王者の長谷川穂積が前王者ウィラポンを9回TKOで返り討ちにした試合を、プロボクサーだった兄・池田竜太さんと一緒に神戸ワールド記念ホールで観戦した。「当時はボクシングのボの字も知らなくて。女子選手がいることも知らなかった」。自宅に兄が吊したサンドバッグもあったそうだが「あんなの叩いて何が面白いんだろう」と興味はなかった。

 31歳からダイエットを目的にフィットネス感覚で真正ジムへ通い始めた。スタッフの勧めもあり一念発起して年齢制限の33歳になる直前、2014年2月にプロテスト合格。デビュー戦こそ敗れたものの、順調にキャリアを積んで18年3月に日本フェザー級王座、同7月に東洋太平洋同級王座を獲得した。1メートル67で左フックが得意な右ボクサーファイター。戦績は8勝(3KO)2敗2分け。真正ジムの山下会長は「藤原には一発の魅力がある。(倒さなければ勝利を得るのはおぼつかない)海外向きのタイプ。KO決着やろ」と期待を込めて送り出す。本人も「最終ラウンドのゴングを聞くつもりはない」と判定ではなく、KOで勝負をつける意気込みだ。

 王者の崔は北朝鮮出身で身長1メートル70の右構え。韓国でデビューし、2008年10月に獲得したWBA女子世界フェザー級王座を7度防衛。同スーパーフェザー級王座を2013年8月に獲得し、6度防衛中で戦績は16勝(4KO)1分け。天空ツバサ、風神ライカら日本勢の挑戦をいずれも退けている。

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