藤岡奈穂子VS天海ツナミが女子最強決定戦!村田戦同日7・12に夢対決「こっちの方が新鮮さがある」
女子ボクシングの“国内最強決定戦”が実現する。男女を通じて日本人唯一の5階級制覇王者で現WBA女子世界フライ級王者・藤岡奈穂子(43=竹原慎二&畑山隆則)が3日、都内で会見し、7月12日に東京・後楽園ホールでWBO女子世界ライトフライ級王者・天海ツナミ(34=山木)と対戦すると発表した。藤岡の持つWBAタイトルをかけた戦いとなる。
藤岡は当初、指名挑戦を受ける計画だったが、交渉が難航し、天海サイドに対戦を打診。天海は6月30日にメキシコで予定していた防衛戦をキャンセルしてオファーを快諾。竹原慎二会長が「日本の女子で1番か2番の選手」と断言する5階級制覇王者と2階級制覇王者の夢対決が決まった。
藤岡はこの日の会見を知らされておらず、遅刻したため、主役の王者不在という異例の形で会見はスタート。天海は「いつか、やるんだろうと思っていた。7月に実現することができて楽しみです」とあいさつ。藤岡について「トータル的なレベルの高い選手」と評価し、フライ級での戦いについては、元WBA世界スーパーフライ級王者でバンタム級で東洋太平洋タイトルを手にしたこともあるだけに「1番いいかも」と歓迎。現在保持しているWBOタイトルの返上を求められる可能性もあるが、「勝てば3階級制覇だし、藤岡さんとやれるだけでテンションが上がる。注目の試合だと思うので面白い試合にしたい」と意気込んだ。
タクシーで会見場に駆け付けた藤岡は43分の遅刻に恐縮しつつ「ツナミ選手が受けてくれたので試合を延期せずに済んだ」と感謝。「国内で組める最高のカード。見に来る方も楽しみにしていると思うので、期待通り、期待以上の試合ができるようにお互いに仕上げて当日を迎えたい」と抱負を語った。年齢は藤岡が上だが、プロキャリアは天海が5年ほど長い。「強いだけじゃなくて巧さもあるので、そういう駆け引きも楽しみにしています」と話した。
試合当日は前WBA世界ミドル級王者・村田諒太(33=帝拳)とロブ・ブラント(28=米国)の再戦が大阪で行われる。藤岡は「村田選手は2回目の相手。こっちの方が新鮮さがある。ありそうでなかったカードがここにあるぞとアピールしたい」と強調。報道陣の多くが大阪に行くことを知らされると「後悔させたいですね」と笑いを誘い、会見を締めくくった。
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