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伊藤雅雪「KO狙う」宣言! 挑戦者の印象は「もうちょっと大きいかなと」

[ 2019年5月25日 10:40 ]

計量を終えた伊藤(左)はWBCスーパーフェザー級王者ベルチェルト(中)、挑戦者ヘリングと3ショットに収まる(撮影・田中哲也通信員)
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 ボクシングのWBO世界スーパーフェザー級タイトルマッチの前日計量が24日(日本時間25日)、試合会場の米フロリダ州キシミーで行われ、王者・伊藤雅雪(28=横浜光)はリミットを300グラム下回る58・6キロ、挑戦者のジャメル・ヘリング(33=米国)は58・7キロで一発パスした。伊藤は計量後、取材に応じた。

 ――計量までの調整はどうだったか。

 「良い体重の落とし方ができたんで、リカバリーをあと30時間もないくらいで、どれぐらいしっかりつくれるかっていうのが大事になってくると思う。ここまでの調整は本当に僕の中で今回、今までで一番良いと思えるくらい良い練習もできたし、体重のつくり方も凄く良かった。全く問題ないと思います。フロリダも2回目ですし、ゲンの良い場所。今回しっかりKOできたら本当に新しい未来が見えてくると思うので、相手も素晴らしい選手ですけど、やってきたことを信じているんで、大丈夫だと思います。ここから体重を戻します。6キロか6・5キロくらい戻したら、ちょうど良いと思います」

 ――実際に相手を見ての印象は。

 「もうちょっと大きいかなと思ったけど、並んだらそんなにでしたね。ただ、細いし、腕も長いし、やっぱり良い体型はしてますよね。でも、あまり気にならないです。大きい選手とやってきたんで」 

 ――どんな試合をしたいか。

 「KOを狙っていきます。倒す姿勢を見せて、みんなに喜んでもらえる試合をするべきだと思います」

 ――気をつけなければいけない点は。

 「左ボディーと左アッパーです。もう、それだけだと思います」

 ――WBC王者ミゲル・ベルチェルト(メキシコ)が計量の壇上にも出てきた。統一戦へのラインが敷かれているように見えることで、プレッシャーは。

 「いや、もう嬉しいだけですね。これがしたくてアメリカで戦っているんで、日本にいたらベルチェルトと絶対戦えないはずだし、そういう意味ではこうレールが敷かれていって、僕が求めている試合ができていくっていうのは本当にありがたいんで、夢が余計に見れますよね。そのためにも今回の試合はトップランク1戦目で大事な試合だし、そこは意識した試合をしっかりして、気負わず、倒したいです」

 ――「The Judge(裁判官)」の文字入りTシャツを着て、ハンマーも持って登場した。アメリカでの新ニックネームは自分でも気に入っているのか。

 「いいんじゃないですか(笑い)。こっちの人そういうの好きなんで、しっかりエンターテインメントして、アメリカで受ける良い選手になっていきたいなと本当に思います。こっちで売れる選手になりたいなと本当に思うんで、ルディ(エルナンデス・トレーナー)がいろいろ小道具をセットしてくれて、明日も何かまたやるかもしれないですけど、ちょっとずつそういうのはやりたいですね」

 ――ツイッター上で第3子が誕生することを書いていた。

 「そうですね、まだ発表する気なかったんですけどね。まだちょっと早いんですけど、11月くらいに一応生まれる予定でいて、英語だったら分からないかなと思ったら、(記事になって)出ちゃったみたいな(笑い)」

 ――男の子、女の子かは。

 「いやー、どっちかはまだ分からないです。本当にまだできたばっかで、これからうまくいくかもわからないんですけど、一応11月の予定です」

 ――それもまた新たなモチベーションになるか。

 「やっぱり彼も(勝たなければいけない)凄い理由があって(※)、ただ、みんな理由があるんだよってことを言いたかっただけだったんです。そしたら出ちゃったみたいな(笑い)」

※挑戦者ヘリングはちょうど10年前、2009年5月25日に生まれた娘をSIDS(乳幼児突然死症候群)で亡くしており、今回の試合の勝利を娘にささげると話している。

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