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井上尚弥「平常心」で圧勝TKO「ホッとしている」 憧れドネアとの決勝に「光栄」

[ 2019年5月19日 05:40 ]

2R、ロドリゲスに左を見舞う井上尚弥(撮影・島崎忠彦)
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 ワールド・ボクシング・スーパーシリーズ(WBSS)は18日(日本時間19日)、英グラスゴーのSSEハイドロで行われ、バンタム級トーナメント準決勝はWBA同級王者・井上尚弥(26=大橋)がIBF同級王者エマヌエル・ロドリゲス(26=プエルトリコ)から3度のダウンを奪い、2回1分19秒TKO勝ちで決勝に進出した。年内に予定される決勝では5階級制覇のWBAスーパー王者ノニト・ドネア(36=フィリピン)と対戦する。

 井上は試合後のリング上でのインタビューで「常に平常心という気持ちを持って英国に乗り込んできた。そのとおりに今夜はパフォーマンスを出せてホッとしてます」と語った。ロドリゲスについては「凄くプレッシャーをかけてきて、1回が終わった時はどうなるかと予測できない状態でした」と明かした。会場には日本からもファンが駆けつけており、「凄くホーム感を感じて、後押ししてくれた会場なので、このグラスゴーは凄く思い出深い会場になりました」と話した。

 リングサイドで観戦していたドネアもリングに上がり、井上との2ショットが実現。井上は「ノニトは凄くキャリアもあって、凄く強い選手なので、これからどう戦うか練っていきたい。憧れていた選手なので、決勝で戦えるのを光栄に思います」と語った。ドネアは井上を「素晴らしい試合をした。やるべきことをやり遂げた。待たずにガンガン仕掛けて、ファンが待っていた結果を出した」と絶賛。「彼とやりますよ。これは運命ですね。対戦すると予想していた。最高の試合になる」と意気込んだ。インタビュアーからどう勝つか問われると、「彼はモンスターだから。これから考える。凄いファイターで知性派でもある。自分が21歳に戻ったつもりで頑張るよ」と答えた。

 インタビュー後、2人はリング上で顔をつき合わせる「フェースオフ」を行ったが、互いに終始笑顔で、にらみ合うことはなかった。

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