メイウェザー、母国年越しプラン　試合後に羽田直行　自家用ジェットで帰国へ

意気込みを語る那須川（右）にガムをかみながら見つめるメイウェザー（撮影・村上　大輔）
Photo By スポニチ

　大みそかの格闘技イベント「ＲＩＺＩＮ．１４」（さいたまスーパーアリーナ）の公開計量が３０日、試合会場横のアリーナで行われ、ボクシングの元世界５階級制覇王者のフロイド・メイウェザー（４１＝米国）はリミットの６６・７キロでパスした。那須川天心（２０＝ＴＡＲＧＥＴ／Ｃｙｇａｍｅｓ）は６２・１キロだった。２９日夕方に来日したスーパースターはスペシャルエキシビションを終えるとすぐに帰国することが判明。素晴らしいショーを披露して母国で年越しする余裕のプランだ。

　スーパースターは自由奔放だ。公開計量に参加するか不明だったメイウェザーのために、計量は他の試合の選手とは別に事前に行われた。メイウェザーはリミットの６６・７キロでパス。那須川との体重差は４・６キロとなった。ひとまず試合が成立することになったところで、「ファンが待っている。俺は行く。ドレスアップした格好を見せたい」と公開計量のイベントへの参加を決めた。だが、第１試合から順に計量を行うのが待てなかった。グレーのスーツに黒のハットをかぶって真っ先に登場。「素晴らしいショーを見ていってくれ」とファンにアピールすると、すぐに会場から引き揚げた。

　メイウェザーは当初、２８日に来日する予定だったが、結局は試合２日前の２９日午後７時ごろの到着となった。関係者によると、この日はショッピングを楽しみ、試合当日はゆっくりと体を休めるもよう。ただ、試合直後は慌ただしく動く。榊原実行委員長は「試合を終えると羽田空港に直行する」と明かした。自家用ジェット機を飛ばして帰国の途に就き、時差のある米国で改めて年越しをする考えのようだ。日本滞在は５０時間強にとどまる。

　「寝ても戦える」と豪語した那須川戦。公開計量のイベントでは終始、笑顔で、那須川には「テンシン選手、おめでとう。頑張ってください」と奮闘を促した。平成最後の大みそかを締める一戦も、自由気ままに終わらせるつもりだ。