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井上拓真 大差3―0判定勝ちで兄・尚弥と兄弟世界王者に、亀田3兄弟に続き日本2組目

[ 2018年12月30日 20:10 ]

プロボクシングWBC世界バンタム級暫定王座決定12回戦   同級5位・井上拓真―同級2位タサーナ・サラパット ( 2018年12月30日    東京・大田区体育館 )

<トリプル世界戦>サラパットと対戦する井上拓真(撮影・島崎忠彦)
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 プロボクシングのトリプル世界戦は30日、東京・大田区総合体育館で行われ、WBC世界バンタム級暫定王座決定12回戦は同級5位の井上拓真(23=大橋)が、同級2位のタサーナ・サラパット(25=タイ)にいずれも117―111の3―0で12回判定勝ちし、世界初挑戦で王座戴冠に成功した。WBA世界同級王者の兄・尚弥(25=大橋)と兄弟世界王者の誕生は、亀田3兄弟(長兄・興毅、次兄・大毅、末弟・大毅)に続き日本2組目となった。

 井上拓は初回から仕掛け、4回終了時点では3人のジャッジがいずれも39―37でリード。8回終了時点でも左構えのサラパット対策の右アッパーや左フックをヒットさせ、最大6ポイント差をつけてリードを保った。終盤も10回に右構えにスイッチした相手に得意の左ボディーを決めるな、逃げ切った。

 プロ13戦目、無敗での世界戴冠。2年前に一度、世界挑戦が決まりながら、練習中に右拳を骨折し、夢舞台を逃した無念を晴らした。井上拓の通算戦績は13戦全勝3KO。なお、暫定王座は正規王座決定戦の開催が難航したことで設けられた。

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