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拳四朗“脱・地味”だ!絶対KO防衛、知名度アップ誓う

[ 2018年12月29日 05:30 ]

WBC世界ライトフライ級タイトルマッチ   王者・拳四朗《12回戦》同級7位サウル・フアレス(メキシコ) ( 2018年12月30日    大田区総合体育館 )

WBC会長から贈られた特製ジャンパーを着用して笑顔の拳四朗(撮影・吉田 剛)
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 5度目の防衛戦に臨むWBC世界ライトフライ級王者・拳四朗にサプライズプレゼントだ。28日に都内で開かれたトリプル世界戦の記者会見で、WBCから特製スタジアムジャンパーがマウリシオ・スライマン会長の手紙付きで届いた。4連続KO防衛で来年のビッグマッチ実現を目指す拳四朗にとって大きなモチベーションとなった。

 会見と写真撮影を終えた拳四朗に、うれしいプレゼントが待っていた。関係者から手渡されたのは、左胸にWBCのロゴが縫い込まれたスタジャン、拳四朗の記事が掲載されたWBC総会のプログラム、そしてスライマン会長からの手紙。全体が黒で袖がグレーのジャンパーは、拳四朗にぴったりのサイズ。ダブルスーツのジャケットを脱いで身にまとうと「裏地が起毛で暖かい。色もかわいい」と童顔をほころばせた。

 下から2番目に軽い階級で試合も全て日本国内のため、海外での知名度は高くない。今回はテレビ生中継がないように、インパクトある名前やキャラクターの割には国内でも地味な扱いを受ける。だが、WBCの期待度を示すプレゼントは王者のプライドを満たし、モチベーションを上げるには十分だ。「うれしい。認められてきたからだと思う。お礼を言うためにお会いしたい」とスライマン会長との対面を希望した。

 3連続KOを含む現役日本人世界王者最多の4連続防衛中。V5に成功すれば日本人ライトフライ級王者では具志堅用高(V13)、田口良一(V7)に次ぎ、渡嘉敷勝男と並ぶ歴代3位になる。減量対策として前戦から体脂肪率に着目して今回も7%に抑え、体重は既にリミットの48・9キロに達した。防衛回数で具志堅氏を目指すことはもちろん、「来年はビッグマッチもどんどんやっていきたい。統一戦や、有名選手とやるとか」と“脱地味”へ意欲は膨らむばかり。「そのためにも今回は絶対KOで勝って強いところを見せる」とプレゼントに値する派手な快勝を誓った。

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