×

拓真にニンジン作戦 「1人ではちょっと出せない金額」の超高級時計プレゼント

[ 2018年12月27日 05:30 ]

WBC世界バンタム級暫定王座決定戦   同級2位タサーナ・サラパット《12回戦》同級5位・井上拓真 ( 2018年12月30日    大田区総合体育館 )

腕時計を目指して王座に挑む井上拓真(右)と父・真吾トレーナー(撮影・島崎忠彦)
Photo By スポニチ

 WBC世界バンタム級暫定王座決定戦で世界初挑戦する井上拓真に超高級腕時計のプレゼントが用意された。世界王者になれば兄のWBA世界同級王者・井上尚弥(25=大橋)、父・真吾トレーナー(47)、大橋秀行会長(53)の3人で推定数百万円の時計を贈るというもの。真吾トレーナーは26日、横浜市内で行われた対戦相手サラパットの公開練習を視察。フットワークで拓真が上回ると自信を深めた。

 都内で表彰式に出席した尚弥が、弟へのプレゼント計画を明かした。この日が拓真の23歳の誕生日と指摘され「試合に勝ったら時計をプレゼントする」と世界王座奪取と合わせた記念の品を贈る予定を披露。しかも「1人ではちょっと出せない金額なので、父と(大橋)会長の3人で」という高級品で、拓真から希望の時計を伝えられたことも明かした。

 真吾トレーナーによると、最初は大橋会長が拓真に対し、世界王者になれば時計をプレゼントすると持ちかけたという。そこへ尚弥と父が“上積み”することで「軽自動車より全然上」(真吾トレーナー)、推定数百万円の高級品にグレードアップした。真吾トレーナーは尚弥が初めて世界王者になった時(14年4月、WBC世界ライトフライ級王座)にも時計を贈っており、「タク(拓真)のいいモチベーションになると思う」と期待した。

 練習を公開したサラパットはミット打ちなど軽めのメニューながら、視察した真吾トレーナーは「フットワーク、ステップはタクの方が一枚上と思う」と分析。序盤に距離をコントロールしてパンチを見切れば問題ないとの認識を示し、「練習の8割を出せれば十分いける。それだけの手応えはある」と言い切った。技術面のアドバイスを送る尚弥も「自分の試合よりも緊張している」と言いながら「打ち合いにしろ距離を取るにしろタクが勝っていると思う。相手はキャリアはあると思うのでそこだけかな」と弟への“出費”を確信している様子だった。

続きを表示

2018年12月27日のニュース