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拳四朗VS京口で13日公開スパー、世界戦直前に超異例

[ 2018年12月13日 05:30 ]

13日に公開スパーリングを行う拳四朗(左)と京口
Photo By スポニチ

 年末に世界戦を控える世界王者と前世界王者が13日、“激突”する。30日にV5戦に臨むWBC世界ライトフライ級王者・拳四朗(26=B.M.B)と、大みそかに2階級制覇に挑戦する前IBFミニマム級王者・京口紘人(25=ワタナベ)が東京・後楽園ホールで公開スパーリングを行うことが12日、発表された。3分×2ラウンドのスパーをファンに披露する。

 世界戦を目前に控える選手同士の公開スパーは異例だ。拳四朗が東京の拠点としている三迫ジムの三迫貴志会長も「ほとんど聞いたことがない」という。実は2人は昨年4月にも大阪で公開スパーを行っているが、世界タイトル奪取前。それから1年8カ月、世界ベルトを手にした2人が再び拳を交える。

 アマチュア時代には4度対戦し、拳四朗の3勝1敗。プロ入り後は階級が違ったため対戦はなかったが、京口が8月にIBF王座を返上してライトフライに転級したことで、激突は現実味を増している。

 以前、拳四朗は日本人対決について「やるなら統一戦とかじゃないと意味がない」と話していた。一方、京口は「同じ立場(世界王者)で対戦したい」と熱望。拳四朗が5度目防衛に成功し、京口が2階級制覇を果たせば、早ければ来年にも統一戦実現の可能性がある。両雄の公開スパーはファンにとって一足早いクリスマスプレゼントになりそうだ。

 ◆拳四朗(けん・しろう)本名・寺地拳四朗。1992年(平4)1月6日生まれ、京都府城陽市出身の26歳。奈良朱雀高―関大。アマ74戦58勝(20KO)16敗。14年8月プロデビュー。15年10月にWBCユース・ライトフライ級王座、同年12月に日本同級王座、16年8月に東洋太平洋同級王座を獲得。17年5月、プロ10戦目でWBC世界同級王座獲得。身長1メートル64・5の右ボクサーファイター。

 ◆京口 紘人(きょうぐち・ひろと)1993年(平5)11月27日生まれ、大阪府和泉市出身の25歳。小6時に大阪帝拳ジムでボクシングを始め、辰吉丈一郎の指導を受ける。伯太高―大商大。アマ66戦52勝(8KO)14敗。16年4月プロデビュー。17年2月、東洋太平洋ミニマム級王者、同年7月、プロ8戦目でIBF世界同級王座獲得。身長1メートル61・8の右ボクサーファイター。

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2018年12月13日のニュース