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メイウェザー RIZIN参戦!天心と平成最後の大みそか決戦

[ 2018年11月6日 05:30 ]

笑顔のメイウェザー(撮影・西海健太郎)
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 総合格闘技のRIZINは5日、都内で会見し、12月31日にさいたまスーパーアリーナで開催する「RIZIN.14」にボクシングの元5階級制覇王者フロイド・メイウェザーJr.(41=米国)が参戦し、キックボクシングの“天才”那須川天心(20=TARGET/Cygames)と対戦すると発表した。過去4度も世界のアスリートで年収1位となった伝説の男は「最高のエンターテインメントをお見せする」と約束した。

 格闘技界を驚かせる夢のビッグマッチが発表された。50勝無敗のボクシング元5階級制覇王者のRIZIN参戦。それだけでも衝撃的だが、対戦相手は日本格闘技界の将来を担う若きエース那須川だった。榊原信行実行委員長は「これは平成最後の異種格闘技。平成最後の大みそかを彩る大決戦ですよ」と興奮気味にまくし立てた。

 メイウェザーが米国以外で試合をするのは初めて。会見に出席したレジェンドは「大みそかを楽しみにしてほしい。素晴らしいエンターテインメントをお見せする」と約束。21歳下の那須川について「体を見ればハードワークしているのは分かる。若さが力なら彼に分があるかもしれないが、経験では私が上」と自信たっぷりに言い切った。

 交渉がスタートしたのは10月に入ってから。メイウェザー側からアプローチがあったという。同委員長は「誰との試合が見たいか?そう考え、天心しかいないと思って提案した」と那須川との対戦が決まった経緯を説明。海外でもライブ中継すると明かし「世界中に天心を知らしめるチャンス」と強調した。

 メイウェザーに支払う巨額ファイトマネーについては具体的な金額は公表を避けたが、「今まで100万もらっていた人が1万もらっても試合しない。10万もらってもニコニコはしないでしょ?中途半端はしない」と断言。「プロモーターとして過去最高」とした。

 メイウェザー自身は今回の参戦について「これがスタート。RIZINと関係性を強めていきたい」と発言。サイドビジネスでのアジア進出の足掛かりにという思惑も見え隠れする。「1試合で9桁(ドル)稼ぐ」と豪語する男は、RIZINの舞台でどんな戦いを見せるだろうか。

 【フロイド・メイウェザーJr.】

 ☆生まれ 1977年2月24日生まれ、米国ミシガン州グランドラピッズ出身。

 ☆ボクシング 元プロボクサーでトレーナーの父の指導で始め、96年アトランタ五輪フェザー級で銅メダル。プロ戦績は50戦50勝27KO無敗で、スーパーフェザー級からスーパーウエルター級までの5階級で世界王者となった。

 ☆異種格闘技 08年3月にプロレス団体WWEのレッスルマニア24に出場。17年8月には総合格闘家のコナー・マクレガー(アイルランド)とボクシングルールで対戦し、10回TKO勝ちした。

 ☆お金 「金の亡者」と揶揄(やゆ)され、悪意を込めて“マネー”と呼ばれる。「世紀の一戦」と呼ばれた15年5月のマニー・パッキャオ(フィリピン)との対戦は両者のファイトマネー合計は330億円超。昨年のマクレガーとの戦いではPPVでの収益を含め300億円超を稼いだとされ、米誌フォーブスが今年6月に発表した「世界で最も稼ぐスポーツ選手」でメッシやC・ロナウドを抑えて1位に輝いた。

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