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山中慎介氏が完敗喫した“幻の天才” 大学日本一3度もプロ断念「覚悟持てなかった」

[ 2018年10月21日 19:46 ]

元WBC世界バンタム級王者の山中慎介氏
Photo By スポニチ

 元WBC世界バンタム級王者の山中慎介氏(36)が21日放送のTBS系「消えた天才 初回2時間半SP」(後6・30)に出演。アマチュア時代に完敗を喫した“天才”の存在を明かした。

 正確無比な“神の左”を武器に、現役時代は世界王座12度の防衛に成功した山中氏。高校時代から全国大会で優勝するなど、早くから才能をいかんなく発揮していた。

 だが山中氏は、高校時代に絶対に敵わなかった同い年のボクサーが1人いることを告白。そのボクサーの名は「松尾亮」。山中氏は全国大会決勝で松尾さんに敗れた時のことを振り返り「戦っていて面白くない相手。遠くてパンチが当たらない。プロも含めて一番やりづらかった」と語った。

 その松尾さんは大学時代に3度の日本一に輝くも、プロの道へ進むことはなかった。先輩選手が試合中に倒れて亡くなった影響が大きく、「プロになる覚悟を持てなかった」とボクシングの道を断念した。

 現在は大手建設会社でビジネスマンとして活躍する松尾さんは「後悔がなかったと言えばうそになる。20代前半は同世代が活躍する姿を見てうらやましいと思うこともあった」と告白。しかし、かつて拳を交えた山中氏が世界戦で計量に臨む姿を見て「すごく日頃から節制している」と痛感。「自分には出来なかった道。気持ちが晴れた気がした。あれだけの努力、結果を見せられたら後悔はなくなった」と山中氏の活躍で心境に変化が起こったことを明かしていた。

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2018年10月21日のニュース