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尚弥 リング上で長男お披露目、トランクスに名前入れて奮闘

[ 2018年10月8日 05:30 ]

ワールド・ボクシング・スーパーシリーズ ▽バンタム級T1回戦&WBA世界バンタム級タイトルマッチ   ○王者・井上尚弥 KO1回1分10秒 同級4位フアンカルロス・パヤノ(ドミニカ共和国)● ( 2018年10月7日    横浜アリーナ )

WBSSバンタム級1回戦・WBA世界バンタム級タイトルマッチ 1回、パヤノ(左)をKOで仕留める井上尚弥
Photo By 共同

 試合後の井上が“父の顔”を見せた。昨年の10月に咲弥夫人との間に誕生した長男・明波(あきは)ちゃんをリング上で抱き抱え「初めまして。井上明波です」と紹介した。「明るく波のように元気で」と願って名付けた。この試合ではトランクスの腰の部分にも入れ「ここに息子の名前があるのは、また頑張る一つの理由」と話した。以前は名前を公表するのさえためらっていたが、父・真吾トレーナーは「背負うものができた責任感でしょうね」と代弁した。

 ≪父もビックリ≫井上の父・真吾トレーナーは「タイミングがドンピシャ。尚は踏み込みがいいからパンチの威力が倍増する」と解説した。ただし1回KOは想定外で「慎重にいって見切ったら、と話していたのに…」と驚きを隠せなかった。トレーナーとしては「悪いところを見つけるのが仕事なのに、最近は練習でも“余裕こくな”とか“手を抜くな”ぐらいしか言うことがない」とうれしい悩みも。この勝利がゴールではないだけに「リセットして、次に向けて準備したい」と表情を引き締めた。

 ▼大橋ジム・大橋秀行会長 これまでの練習を見ていたから、この結果にびっくりすることはなく、当然のことだと思った。これは(決着が)早いなと思った。

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