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日本初開催「WBSS」“最強決定戦”ファンも選手も待っていた

[ 2018年10月8日 05:30 ]

ワールド・ボクシング・スーパーシリーズ ( 2018年10月7日    横浜アリーナ )

WBSSバンタム級1回戦・WBA世界バンタム級タイトルマッチ 1回、パヤノからダウンを奪いガッツポーズする井上尚弥(撮影・白鳥 佳樹)
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 欧州チャンピオンズリーグを連想させる荘厳な雰囲気。天井とリングの周囲には円形に設置された照明が、上下から決戦場を包み込む。日本初開催の賞金トーナメントWBSSの独特な演出は従来とは異なる大会を印象づけるには十分だった。

 コンセプトは「最強決定トーナメント」。主要な世界王座認定団体が4つもあり、スーパー王者や暫定王者が乱立する現状で、ファンも選手も望んでいた大会だ。負傷の多いボクシングはトーナメント向きではなく、米国で人気の選手は、契約するプロモート会社の興行出場優先で参戦が難しい。それでも、統一戦や有名選手との対戦が実現しやすい大会は選手には魅力的。映像配信サービスのDAZNと契約して120以上の国と地域で視聴可能となっており、知名度を高めるのにも役立つという側面もある。

 ▽ワールド・ボクシング・スーパーシリーズ(WBSS) 米独のプロモーターが企画した賞金争奪トーナメント。出場は各階級8選手で、各団体王者や世界上位ランカーらが参戦する。初年度はクルーザー級とスーパーミドル級の2階級で昨年9月〜今年9月に行われ、賞金総額は5000万ドル(約54億7950万円)。優勝者にはムハマド・アリ杯も贈られた。シーズン2はバンタム級、スーパーライト級、クルーザー級の3階級で開催。優勝賞金は数百万ドル(数億円)の見込み。

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