×

死闘陥落も木村「根性見せられた」

[ 2018年9月25日 05:30 ]

WBO世界フライ級タイトルマッチ ( 2018年9月24日    名古屋市・武田テバオーシャンアリーナ )

試合が終了し、田中恒成(左から2番目)は木村翔(右)を労う(撮影・後藤 大輝) 
Photo By スポニチ

 描いていたシナリオとは違う結末だった。得意の終盤勝負に持ち込みながら判定負け。木村は「気持ちがぶつかり合う試合で、終わった直後は気持ちよかった」と壮絶な打ち合いを振り返った。

 序盤からの打ち合いは想定内。だが、誤算が2つあった。右目の周囲が腫れて視界が狭まったこと、そして11回に右拳を痛めたことだ。木村は「焦りもあったけど、王者としての根性は見せられた。自分のスタイルを貫いて、うまくいかなかったから負けた」と敗戦を受け入れ、中2カ月での試合も「自分でやると決めたこと」と言い訳にしなかった。

 有吉会長は「本当にいい試合だった」と愛弟子を称える一方で「トータルの判定は受け入れるけど、最終ラウンドの採点は信じられない」と不満も。7回には田中が右手をつく場面もあったが、ダウンとは認められず。後日、WBOにアピール文を提出する予定。木村自身は「燃え尽きた」と話したが、再戦の可能性もありそうだ。 (大内 辰祐)

続きを表示

2018年9月25日のニュース