田中恒成　世界最速タイの１２戦目での３階級制覇も「もっともっと強くなります」

ＷＢＯフライ級タイトルマッチで判定勝ちした田中恒成。世界３階級制覇を達成した
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　ＷＢＯ世界フライ級タイトルマッチが２４日名古屋市の武田テバオーシャンアリーナであり、挑戦者の田中恒成（２３＝畑中）が王者・木村翔（２９＝青木）に１２回２―０で判定勝ちし、３階級制覇を成し遂げた。

　１回から打ち合いとなり、田中は２回に左フックで木村をぐらつかせ、足を使って前半から終盤にかけてペースをつかんだ。終盤は足が止まった田中に対し、木村がスタミナを生かしてボディーを連打するなど、お互いが持ち味を出す好マッチとなった。

　田中は勝利者インタビューの冒頭で、観衆に向かって「木村チャンピオンに最高の拍手を送ってください」と、敗者を称えた。

　１２戦目での３階級制覇はワシル・ロマチェンコ（ウクライナ）に並ぶ世界最速記録。「うれしい。もっともっと強くなります」

　岐阜県に生まれ名古屋のジムで成長した“中京の怪物”が、地元で快挙を達成した。木村は３度目の防衛に失敗した。