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村田諒太 自身はゴロフキンの勝ちと判定もカネロは「本当によく考えて戦った」

[ 2018年9月16日 15:23 ]

<ゴロフキンVSカネロ>WOWOWの放送にゲスト出演後、取材に応じたWBA世界ミドル級王者・村田諒太
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 ボクシングのWBA世界ミドル級王者・村田諒太(32=帝拳)が16日、WOWOWで生中継されたWBAスーパー&WBC世界ミドル級タイトルマッチ、王者ゲンナジー・ゴロフキン(36=カザフスタン)―サウル・“カネロ”・アルバレス(28=メキシコ)のゲスト解説を務めた。

 昨年9月以来の再戦は白熱した攻防の末に2―0でカネロの判定勝ち。カネロが前半から打撃戦を挑んでいった試合を、「1戦目より面白い試合だった。カネロが本当によく考えて戦った。試合の展開自体は予想外だけど、結果としては予想できる範囲なので驚くことはない」と評価。「ボクサー人生に影響があるぐらいダメージをためたんじゃないかな、というぐらいハードでしたね。最後はメチャクチャ効いていたけど、カネロはよく倒れなかった。カネロやゴロフキンじゃなかったら倒れていると何回も思った」とうなった。

 自身は115―113でゴロフキンの勝ちとしたが、「僕もクエスチョンラウンドが3つぐらいあった。12回は絶対にゴロフキンが取ったと思ったけど、意外と2人がカネロにつけていた。印象的な12回ですら割れるんだから見方がいろいろあるんだなと思う」と採点の難しさを口にし、「今日はどっちに転んでもいい判定だったと思う。現場の観客の反応が物語っている」と話した。「ゴロフキンと試合をするにはカネロみたいに相手をガードして下げさせることをすればいいのかなと思った。ゴロフキンもカネロと戦うのにジャブをうまく使った。お互いに攻略法を見せ合った試合」と総括し、カネロについては「速い。1発打たれたら2発返して、ボディーとかも本当に速かった。あらためていいボクサーだなと思った」と舌を巻いた。

 ゴロフキンが勝ち、村田が10月20日の2度目の防衛戦(米ラスベガス)をクリアすれば近い将来対戦する可能性があったが、「次勝ったらできたかというと、それもまた違う話で、どこかで運命的なものがないとできない。あのステージに上がるためにはもっと証明しなきゃいけないものがある」と冷静にコメント。ただし、ローマン・ゴンサレス(ニカラグア、帝拳)との対戦を目指していた井上尚弥(大橋)が「ロマゴンが負けた時にテンションが下がった感情はちょっと分かった」と苦笑い。カネロはメキシコと米国で人気のスーパースターで、対戦実現は難しいだけに「現実的にカネロとやろうと思ったら、米国でもっとアピールしないといけない。次の試合でいい形で勝って、誰かとやらせたら面白いと思わせて、それであと2、3段階ステップを踏まないとたどりつけないでしょうね」と分析した。

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2018年9月16日のニュース