伊藤雅雪が本格練習を再開 米国で王座を奪取に帰国後多忙も「そろそろ気持ちを切り替えて」
日本人選手として約37年ぶりに米国で王座を奪取したボクシングのWBO世界スーパーフェザー級王者・伊藤雅雪(27=伴流)が6日、東京・江東区の伴流ジムで本格練習を再開した。
伊藤は7月28日(日本時間29日)、米フロリダ州キシミーで行われた王座決定戦でのクリストファー・ディアス(23=プエルトリコ)を判定で下し、悲願の世界タイトルを獲得。帰国後は祝勝会や関係者との食事会などが「思っていた以上にハチャメチャ多かった」そうだが、「そろそろ気持ちを切り替えて、しっかりやりたい」とこの日から再始動。御茶ノ水でPNFトレーニングを行った後、ジムに移動し、シャドーボクシングなど約1時間半、たっぷりと汗を流した。
「9月中は1度も家で夕食を食べられなかった」というほど多忙。それでもロードワークは継続しており、体重は67キロ台をキープ。来週も福岡、仙台での講演&祝勝会が予定されているものの、ビジョントレーニングも再開する予定で「いつものローテーションで回り始めると思う」と話した。
次戦は未定だが、指名試合となる可能性が高く、伊藤自身は12月を想定。「1度は日本で防衛戦をやりたい。ただ、アメリカだから組めるカードもある。それ(指名試合)をクリアしたら海外で活躍したい」と明言。「あと1、2年のうちのロマチェンコとやりたい」と、世界最速の3階級制覇王者ワシル・ロマチェンコ(30=ウクライナ)とのビッグマッチを熱望した。
当面は体の使い方やパワーの伝え方に重点を置いて練習。正式に試合が決まれば、そこから逆算して10週間でスパーリングなどの実戦練習を行う。「防衛回数とかは考えていない。怖さのある相手とやりたい」。伊藤がさらなる高みを目指して走り始めた。
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