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八重樫、KOで4階級制覇射程内 「若いやつに負けられない」

[ 2018年8月18日 05:30 ]

スーパーフライ級10回戦   ○八重樫東《7回2分55秒TKO》向井寛史● ( 2018年8月17日    東京・後楽園ホール )

向井寛史に勝利し喜ぶ八重樫東(撮影・西尾 大助)
Photo By スポニチ

 元3階級制覇王者の八重樫東(35)が世界ランカー同士のサバイバルマッチを乗り切った。スーパーフライ級転向2戦目で、2度の世界挑戦経験を持つ向井寛史(32)と試合開始から壮絶な打撃戦を展開。パンチ力で勝り、7回にレフェリーストップを呼び込んだ。

 試合当日、大橋秀行会長から初めて「悔いなく出し切ろう」とLINEメッセージを送られた。“負ければ引退”を宣告され、「ある程度覚悟した」と開き直った。6回には連打を浴びて棒立ちになったが、「取り返そうとしっかり打ちにいった」7回で決着。興奮した観客が倒れるほどの熱戦に、元WBC世界バンタム級王者・辰吉丈一郎も控室を訪れて勝者をねぎらった。

 6回はタオル投入も考えたという大橋会長は「チャンスがあればいつでも」と、日本人初の4階級制覇挑戦に“ゴーサイン”。八重樫も「若いやつらに負けられない」と意欲を示し、「ゴタゴタしているけど、ボクサーは一生懸命やっている」とアマチュアの不正疑惑にも言及して観客から拍手を浴びた。

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2018年8月18日のニュース