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【浜田剛史の目】クリーンヒット評価されず…岩佐に残念な判定

[ 2018年8月17日 09:00 ]

IBFスーパーバンタム級タイトルマッチ   ◯(同級1位)TJ・ドヘニー《判定》(王者)岩佐亮佑● ( 2018年8月16日    東京・後楽園ホール )

3−0の判定負けに唇をかむ岩佐(撮影・長久保豊)
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 岩佐にとって残念な判定となった。私の採点では6回までイーブン、7回以降はスタミナの落ちたドヘニーが一発打ってはクリンチばかりとなり、ポイントを取っているようには見えなかった。岩佐も左を狙いすぎだったが終盤でも余力を残しており、ドヘニーの方がダメージを受けているのは明らかだった。

 採点で最も重視されるのはクリーンヒットで、ドヘニーの一発と岩佐の返しでは岩佐のパンチの方がクリーンだったように思える。クリーンヒットが同じなら攻勢点などで10―9と振り分けるが、ジャッジは攻勢点よりも前にドヘニーのパンチを評価したのだろう。クリーンヒットの判断はそれぞれだが、分かりやすいのは相手に与えたダメージ。ジャッジが違えば判定は違っていた可能性もある。

 このような判定を見ると、WBCが実施している試合途中の公開採点導入が他団体でも望まれる。選手は採点傾向に対応して戦い方を変えられるし、見ている人も採点を理解しやすいのではないか。 (元WBC世界スーパーライト級王者)

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2018年8月17日のニュース