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清水聡 計量一発パス、スッポンスープで英気 豪雨被災地の故郷に朗報を

[ 2018年8月16日 14:29 ]

東洋太平洋フェザー級王者の清水聡(左)と挑戦者の河村真吾
Photo By スポニチ

 プロボクシングのOPBF東洋太平洋フェーザー級タイトルマッチ12回戦(17日、後楽園ホール)の前日計量が16日、東京・水道橋の日本ボクシングコミッション(JBC)事務局で行われ、ロンドン五輪銅メダリストの王者・清水聡(32=大橋)、挑戦者で同級10位の河村真吾(28=堺東ミツキ)ともにリミットの57.1キロで一発パスした。

 3度目の防衛を目指す清水は計量を終えると、スッポンスープをゆっくりと味わい、続けておじやを食べてリカバリー。「体調はめちゃくちゃいい。減量を早く始めて、いい感じで体重を落とせた」と笑った。

 西日本豪雨で岡山県総社市の実家が被災。家族は無事だったが、家は流され、車庫にわずかに残った品を除けば、多くの思い出の品が流失してしまった。「現実かどうか…焦りました。練習に身が入らない時期もあった」と振り返る。それでも帰省した際に総社市長から「世界チャンピオンになって市を元気にして下さい。チャンピオンになったら市を挙げてパレードする」と激励され、気持ちを奮い立たせた。

 「勝って少しでも元気を与えられたら。僕に出来ることはそれしかないので」。故郷への思いを胸に、清水はリングに立つ。

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2018年8月16日のニュース