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トップランク社と契約の岡田、9・14米デビューは世界戦!?

[ 2018年8月14日 05:30 ]

スーパーライト級   WBO3位・岡田博喜≪10回戦≫クリスチャン・ラファエル・コリア(アルゼンチン) ( 2018年9月14日    米カルフォルニア州フレズノ )

米トップランク社との契約を発表した岡田博喜(右)。左は元IBF世界スーパーバンタム級王者の小国
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 ボクシングの米興行大手トップランク社と3年契約を結んだWBOアジア・パシフィック・スーパーライト級王者の岡田博喜(28=角海老宝石)が13日、都内で会見した。今後は米国を主戦場とし、9月14日に米カリフォルニア州でのノンタイトル戦で米デビューを予定。同日のWBC世界同級タイトルマッチで挑戦者が計量に失敗した場合、“代打”として急きょ世界初挑戦する可能性も明かした。

 世界王者を多数抱えるトップランク社と契約した日本人は、WBA世界ミドル級王者・村田諒太(帝拳)に次いで2人目。デビューから18連勝で国内敵なしの岡田は「何で僕に声が掛かったのか」と素直に驚いた。それでも昨年から、世界戦の実現と「日本ではファイトマネーに限度がある」と米進出を希望。「少しでも面白い試合をしてファイトマネーを上げたい。最初の目標は1試合1000万円。1億円ぐらい稼いで早く家を買いたい」と夢を口にした。

 岡田は元々、WBC世界スーパーライト級王者ラミレス(米国)へ挑戦するオファーを受け、ワールド・ボクシング・スーパーシリーズ(WBSS)参戦を想定して一度は断っていた。だが、参戦が消滅し、2週間前に米デビューとトップランク社から契約のオファーが届いたという。米デビュー戦はラミレスの防衛戦の前座に決まったが、挑戦者オロスコ(メキシコ)は体重超過の“常習犯”。米スポーツ専門局ESPNが生中継する興行とあり、前日計量でオロスコが失格した場合は、代わりに岡田がラミレスへ挑戦することになるとも伝えられた。

 試合前日に世界戦が決まるかもしれない状況に、岡田は「本当は嫌だけど、相手が変わるラミレスの方が嫌だと思う」ときっぱり。同じくトップランク社と契約するラミレスがオロスコを下した場合も、次戦で挑戦する可能性が高く、今後は世界戦を想定して練習する。「ジャブは通用すると思う。課題はフィジカルとスタミナ。前半は体力を温存して後半に打ち合うことも考えている」。世界戦または世界前哨戦に備え、9月7日に渡米する。

 ◆岡田 博喜(おかだ・ひろき)1989年(平元)12月7日生まれ、東京都中野区出身の28歳。駿台学園高で高校2冠も、明大を中退して一時ボクシングから離れる。角海老宝石ジムで再開し、11年10月プロデビュー。14年3月に日本スーパーライト級王座(防衛6)、17年12月にWBOアジア・パシフィック同級王座を獲得。プロ通算18戦全勝(13KO)。身長1メートル75の右ボクサーファイター。

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2018年8月14日のニュース