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【記者の目】山根氏辞任で終わりではない 連盟“私物化”成立過程検証してこそ再生への一歩

日本ボクシング連盟・山根会長 辞任表明

辞任を表明する日本ボクシング連盟の山根明会長=8日午後、大阪市
Photo By 共同

 これで終わりではない。強くそう思う。「再興する会」が告発した12項目の不正。そしてこの日の第2弾。改めて罪深いと思うのは不正判定だ。山根明会長が否定してきた「奈良判定」の音声が示された。

 「勝った選手も負けた選手も深く傷つけてしまった」と同会の仁多見史隆氏。試合内容について、冷静かつ的確に把握しているのは実は選手本人だと思う。山根氏の暴力団との交遊が判明したのも悲しいが、この不正で、何人の青少年がボクシングを誤解しただろう。リングを去っただろう。

 長く隠語だった奈良判定。この構造を解明し、競技統括団体を個人商店のように私物化できた、でっちあげの成立過程を検証してこそ再生への第一歩だ。

 アマチュアボクシング憲章にある。「常に相手を尊重し、自己の最善を尽くします」。もう選手だけに向けられた言葉ではない。不正判定は指示した山根会長だけではなしえなかった。理事の刷新は不可欠だろう。(元ボクシング担当、現報道部デスク 筒崎 嘉一)

[ 2018年8月9日 09:30 ]

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