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ボクシング助成金問題 不適切流用で謝罪文提出

[ 2018年7月31日 19:47 ]

 日本スポーツ振興センター(JSC)から交付された助成金で不正流用の疑いがある日本ボクシング連盟が、日本オリンピック委員会(JOC)に対し、不適切な流用を事実上認める謝罪文を提出したことが31日、関係者への取材で分かった。日本連盟の幹部が30日にJOCを訪問し「助成金の趣旨を理解しておりませんでした。申し訳ありませんでした」との内容の説明をしたとしている。

 2016年リオデジャネイロ五輪に男子ライト級で出場した成松大介選手(自衛隊)が15年度にJSCから交付された助成金240万円について、日本連盟の山根明会長の指示で3等分されて助成対象外の別の2選手に80万円ずつ渡されていたとされる。

 この問題で、都道府県連盟の幹部や元選手ら関係者333人の有志でつくる「日本ボクシングを再興する会」は、JOCなどに計12項目の不正を指摘する告発状を提出。スポーツ庁の鈴木大地長官は「事実関係を確認して精査している」と述べ、JSCなどと連携して対応を検討する考えを示した。

 日本連盟は30日に公式サイトで告発状について「事実と異なる部分が多くあり、一連の報道も正しい事実関係を反映しているとは言えない」と反論する声明を出した。

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2018年7月31日のニュース