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伊藤雅雪、大差判定勝ちで新王者!米国での世界王座獲得は日本人37年ぶり快挙

[ 2018年7月29日 12:12 ]

WBOスーパーフェザー級王座決定戦でクリストファー・ディアスに判定勝ちし、喜ぶ伊藤雅雪
Photo By ゲッティ=共同

 プロボクシングのWBO世界スーパーフェザー級王座決定戦は28日(日本時間29日)、米フロリダ州キシミーで行われ、同級2位で世界初挑戦の伊藤雅雪(27=伴流)が同級1位のクリストファー・ディアス(23=プエルトリコ)を3―0判定で下し、新王座に就いた。日本人選手の米国での世界タイトル獲得は37年は1981年にWBA世界スーパーウエルター級王者となった三原正(三迫)以来、約37年ぶりの快挙。

 伊藤は初の世界挑戦で、初の海外試合。「1ラウンドから試合を支配したい」の言葉通り、積極的に前に出ることでディアスが得意とする連打を封じ、左ボディや右ストレートをヒットさせた。4回には右ストレートでダウンを奪った。だが、仕留めに行ったところで返しのパンチをもらって自身もダメージを受け、中盤はやや苦しんだが、「後半勝負」は思い描いていた通りの展開。判定に持ち込み、3者の採点は116―111、117―110、118―109と大差をつけて勝利をもぎ取った。

 伊藤は駒大在学中の2009年5月にプロデビュー。15年2月に内藤律樹カシアス)の日本タイトルに挑んだが10回判定負けでプロ初黒星を喫したが、同年8月に空位の東洋太平洋スーパーフェザー級王座を獲得し、3度防衛後に返上している。戦績はこの日の試合を含め26戦24勝(12KO)1敗1分け。ディアスはこれがプロ初黒星で戦績は24戦23勝(15KO)1敗となった。

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