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【浜田剛史の目】パッキャオは“戻ってきた”という印象 素晴らしかった試合をコントロールする力

[ 2018年7月16日 05:30 ]

WBA世界ウエルター級タイトルマッチ12回戦   ○マニー・パッキャオ(39=フィリピン) 7回TKO ルーカス・マティセ(35=アルゼンチン)● ( 2018年7月15日    マレーシア・クアラルンプール )

7回TKO勝ちで再起戦を飾ったパッキャオ(右)(AP)
Photo By AP

 パッキャオは“戻ってきた”という印象。しっかりトレーニングを積んできたのだろう。動きが良く、やりたいことが出来ていた。2人とも正面からぶつかるスタイルなのでKO決着は予想していたが、勝者と敗者が逆の結果もあると思っていた。

 元々、パッキャオは逃げる相手を追いかけるスピードのある選手だが、きょうの試合ではマティセが向かって来れないような状況を作っていた。試合をコントロールする力が素晴らしい。

 マティセはスタートから守ろうという意識が強かったが、守り切れなかった。ガードの上からでも(パッキャオの)パンチ力を感じたのだろう。マティセにすれば、パッキャオの左ストレートはブロックしやすかったはずだが、そこで下から突き上げたのはさすがパッキャオ。しっかり研究もしてきたと思う。(帝拳ジム代表、元WBCスーパーライト級王者)

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2018年7月16日のニュース