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山中 0―3判定負け陥落…最大15キロの減量苦も響いた

[ 2018年7月14日 05:30 ]

WBO世界ミニマム級タイトルマッチ12回戦   ●王者・山中竜也 判定0―3 同級3位ビック・サルダール○ ( 2018年7月13日    神戸市立中央体育館 )

<WBO世界ミニマム級>12R、左目から激しい流血をしながら前に出る山中竜也(撮影・井垣 忠夫)
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 ボクシングWBO世界ミニマム級王者の山中竜也(23=真正)が、挑戦者のビック・サルダール(27=フィリピン)に0―3の判定で敗れ、2度目の防衛に失敗した。7回に右ストレートでダウンを喫し、足をけいれん。山下正人会長(56)は減量苦を敗因の一つに挙げた。

 山中が失意にくれた。悪夢は7回。ハードパンチャー、サルダールの右ストレートを食らってダウンした。5年ぶり2度目のダウン。後半勝負のプランは狂った。

 「かなり効きました。ガードを上げてきたけど、その時だけガードを開いてしまった」。前日語っていた通りに自転車で会場入り。気負いなく試合を迎え、序盤はボディーに活路を求めた。3回は足を止めて接近戦も挑んだ。だが、ジャッジには響かない。ダウンを喫する前の回までの判定は2者がイーブンで1人はサルダールを推した。山中は両まぶたの上を切り、顔面を鮮血で赤く染めながらも、最後まで攻める姿勢を失わなかった。だが、完敗だった。

 山下会長は「ダウンして帰ってきた時に両足がつった」と異変を明かした。パンチが効いた。だが、最大15キロと苦しんだ減量も「影響したと思う」と否定しなかった。3月の防衛戦後、62キロまで増えた。胸囲は前年比5センチ増。体重は簡単に落ちなかった。

 4月に母・理恵さん(47)が貧血で倒れ入院した。夢はその母に「家を建てること」。まだ23歳。階級を上げるか即断は避けたが、「このままで終わるつもりはない」と再起を誓った。

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