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那須川天心 涙の初代王者!左拳痛めながらも延長判定勝ち「最後は気持ちで勝った」

[ 2018年6月17日 22:51 ]

初代RISE世界フェザー級王者となった那須川天心
Photo By スポニチ

 立ち技打撃格闘技イベント「RISE125」が16日、千葉市の幕張メッセイベントホールで行われ、メーンのRISE世界フェザー級(57.15キロ)王座決定戦は、RIZINなどでも活躍する那須川天心(19=TARGET/Cygames)がロッタン・ジットムアンノン(20=タイ)に延長1回、3―0の判定勝ちを収め、初代王者となった。

 ムエタイの強打者ロッタンとの一戦はケガに苦しめられた。試合前は「3Rで倒そう」とプランを練っていたが、その3Rに左の拳を痛めた。「試合中に初めて負傷した」という状況での闘い。左からのパンチを出しづらくなり、相手に攻め込まれる場面が増えていった。ダウンが奪えないまま、5R終了時の判定は0―1。「初めて試合中に怖くなった。いくら打っても倒れないから」。それでも延長1Rには左右の連打を浴びせてポイントを稼ぎ、勝利につなげた。

 試合直後は「無事に帰ってこれた」という安堵感から、涙がこぼれた。リング上では涙を拭いながら「試合に勝って勝負に負けたと思った」と胸の内を明かした。「延長にいったのも初めて。最後は気持ちで勝った。練習はウソをつかないと思った」。妥協のない鍛錬の末に、プロデビューからの連勝は31(キックボクシングは26連勝)に伸びた。

 この日の第1試合では、妹の那須川梨々(15=TEAM TEPPEN)がプロデビュー戦で判定勝ちした。積極的に攻めて、3―0の完勝。「試合前は緊張したけど、試合では大丈夫だった。勝って安心した。やってきたことが出せたかな」と笑顔を見せていた。

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2018年6月17日のニュース