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船井 8回KOで新王者「最高の気分」WBOアジアパシフィックSフライ級

[ 2018年6月14日 20:34 ]

WBOアジアパシフィックスーパーフライ級新王者となった船井龍一
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 ボクシングのWBOアジアパシフィックスーパーフライ級王座決定12回戦は14日、東京・後楽園ホールで行われ、同級1位の船井龍一(32=ワタナベ)が同級3位のワルリト・パレナス(34=森岡)に8回KO勝ちし、新王者となった。戦績は36戦30勝(21KO)7敗。

 パレナスは2015年12月に、当時WBO世界スーパーフライ級王者だった井上尚弥(25=大橋)に挑戦、2回TKO負けしたものの、すでに世界戦を経験している強敵。序盤はそのパレナスの強打に苦しめられたが、「前半は様子を見て後半勝負と考えていた」という船井は左ジャブや左ボディーを当て反撃機を待った。

 6回に左ボディーからの右フックでパレナスをぐらつかせたが、その後の攻防で左右の目の上をカットするアクシデントに見舞われた。7回は流血のため、パレナスに圧倒されたが、ここをしのぐと8回に猛反撃。足の止まったパレナスに右ストレートでぐらつかせ、最後は左右のボディーの連打で難敵を沈めた。

 「世界レベルの強い選手に勝てて、ベルトも獲れて最高の気分です」と船井。2度防衛した日本タイトルを返上したが、「なかなか試合が決まらず、モチベーションが下がりそうになったこともあった」という。それでも世界へのチャンスを待ち続けてきた。

 ワタナベジムの渡辺均会長は「年齢的なこともあるし、次か、その次にでも世界を」と明言。船井自身も「1年前までは雲の上の話だったけど、日本タイトルを獲って、こうしてアジアも獲って次が見えてきた。本気で世界チャンピオンを目指したい」と宣言した。

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2018年6月14日のニュース