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伊藤雅雪 世界初挑戦が決定 スーパーフェザー級1位のディアス

[ 2018年6月12日 05:30 ]

 ボクシングのWBO世界スーパーフェザー級2位・伊藤雅雪(27=伴流)の世界初挑戦が正式決定した。7月28日に米フロリダ州キシミーで行われるWBO世界スーパーフェザー級王座決定戦で、同級1位クリストファー・ディアス(23=プエルトリコ)と対戦する。WBOや興行をプロモートする米トップランク社が11日、発表した。試合は米スポーツ専門局ESPNのストリーミング配信サービス、ESPN+で全米生中継される。

 WBO世界スーパーフェザー級王座は前王者のワシル・ロマチェンコ(ウクライナ)がWBA世界ライト級王座を獲得したため返上し、空位となっていた。伊藤は「WBO王座を懸けてディアスのような偉大な選手と戦えるのをとても喜んでいる。ディアスはパワーとスピードのあるいい選手だが、7月28日に自分はチャンピオンになる」とコメント。「日本に必ずベルトを持って帰る。妻と子供に約束した。人生を懸けて戦う」と意気込んだ。

 プロ通算25戦23勝(12KO)1敗1分けの伊藤は3度王座を防衛した前東洋太平洋スーパーフェザー級王者で、現WBOアジア・パシフィック同級王者。スタイリッシュな右ボクサーファイターで、今年3月3日に東京・後楽園ホールで行われた世界前哨戦では9回TKO勝ちを収めていた。米ロサンゼルスに何度も武者修行に出かけて強化を図り、先月も同地でスパーリングを積んできたばかり。「この階級は激戦区なので、チャンスが来たら絶対に逃さないようにしたい」と抱負を述べていた。

 一方、23戦全勝(15KO)のディアスは強打が武器の右ボクサーファイター。こちらも世界初挑戦で、昨年9月にプエルトリコなどを襲ったハリケーン・マリアの被害に遭った地元期待の星だ。「自分が世界チャンピオンになる時が来た。愛するプエルトリコに世界タイトルを持って帰ることを約束する」とコメントした。

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2018年6月12日のニュース