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井上尚弥 記録づくめ3階級制覇も「動きが硬かった」WBSSへ「目指すところは優勝」

[ 2018年5月26日 17:37 ]

3階級制覇から一夜明けポーズを決める井上尚弥(撮影・会津 智海)
Photo By スポニチ

 ボクシングの世界3階級制覇を国内最速の16戦目で達成したWBA世界バンタム級王者・井上尚弥(25=大橋)が26日、横浜市内の大橋ジムで一夜明け会見を開いた。

 前夜は東京・大田区総合体育館で10年間無敗だった前王者ジェイミー・マクドネル(32=英国)に日本人世界戦歴代5位の速さとなる1回1分52秒TKO勝ち。3階級のベルトを全てKOで奪ったのは日本人初で、英国人世界王者撃破も日本初、世界戦での6連続KOは国内歴代1位の具志堅用高に並び、世界戦通算10KOも内山高志と並んで歴代1位と記録づくめだった。

 英国と米国にも生中継され、全世界に衝撃を与えた試合を映像でチェックしたという井上は「動きが硬かった」と振り返り「それだけの緊張感、重圧があった。(マクドネルが計量に大幅遅刻して)試合前日から振り回されたり、いつもとは違う思いもあったりした」と理由を説明。1回前半は様子見のはずが、開始30秒で距離感をつかむと一気に攻め落としたが「見切る判断力は間違ってなかったのかな」と話した。自己採点について「80点はあげすぎ?」と父・真吾トレーナーに聞くと、同トレーナーは「結果は100点、内容は60点。トータル75点です」と話して笑いを誘った。

 会見は試合後のリング上で井上が参戦を宣言したワールド・ボクシング・スーパーシリーズ(WBSS)バンタム級トーナメントの話題で持ちきり。大橋ジムの大橋秀行会長は6月にWBSSのプロモーターが来日して話し合う予定を明かし、「また衝撃を与える試合が続いていくと思う。優勝まで3試合勝てば、井上尚弥という名前が世界に響く。そこまで行けば第2のパッキャオと言われる。それほど大事な試合」と強調した。

 井上も「目指すところは優勝。優勝すれば階級最強を証明できる。それで日本のボクシング界が盛り上がれば出て良かったと思える」と抱負を述べ、「階級を上げてライバルが増えた。対戦が実現するので自分も気を引き締めないといけない。統一戦ならば誰とやっても構わない」と意気込んだ。

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2018年5月26日のニュース