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4億円W杯も頂く!尚弥 ネリも参戦?今季開幕予定WBSSバンタム級T出場へ

[ 2018年5月26日 06:30 ]

WBA世界バンタム級タイトルマッチ12回戦   ○同級2位・井上尚弥 1回1分52秒TKO 王者ジェイミー・マクドネル● ( 2018年5月25日    東京・大田区総合体育館 )

1R、ラッシュで王者をTKO。世界に3階級制覇をアピールする井上尚弥(撮影・長久保 豊)
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 今秋開幕予定のWBSSバンタム級トーナメントは既に世界王者3人の出場が発表されている。WBAスーパー王者バーネット(英国)、IBF王者ロドリゲス(プエルトリコ)、WBO王者テテ(南アフリカ)で、井上尚弥を加えた4人がシード扱いになるとみられる。組み合わせ抽選は7月、1回戦は9月が予定されている。

 賞金400万ドル(約4億3836万円)とされる優勝争いの本命はやはり井上だ。パウンド・フォー・パウンド(全階級を通じての最強ランキング)で米リング誌が7位、ESPNが9位に推す“モンスター”の参戦を見越し、WBSSがバンタム級開催を決定したことは想像に難くない。バンタム級に上げてもパワーは問題なく、スピードは圧倒的だ。

 1回戦で対戦しない他団体王者では、5日にIBF王者となったロドリゲスに勢いがあり、最も手ごわそう。左の使い方が巧みな正統派だ。昨年11月、世界戦最速記録の1回11秒KO勝ちを収めたテテは4月の初防衛戦で42歳のナルバエス(アルゼンチン)にてこずり評価を下げた。バーネットはクリーンヒットを当てるものの、すぐにクリンチという戦い方が不評で、テテらとの対戦も避けてきた。

 大橋会長は井上のWBSSについて「1回戦は9月で米国、準決勝が12月に日本、決勝が英国ではないか」と予想している。バーネットとテテが主戦場とする英国が決勝の舞台と考えると、2人は同じブロックに置く組み合わせが有力だ。残り4人の出場者は未定だが、気になるのは山中慎介戦の体重超過で王座を剥奪された前WBC王者ネリ。日本から永久追放されて米国でも試合が認められず、6月に地元メキシコで復帰戦を行うが、希望するWBSSに参戦した場合、各認定団体が世界戦を許可するかは不明だ。

 ▽ワールド・ボクシング・スーパーシリーズ(WBSS) 米独のプロモーターが企画した賞金争奪トーナメント。初年度はクルーザー級とスーパーミドル級の2階級で昨秋に開幕し、賞金総額5000万ドル(約54億7950万円)、各優勝賞金1000万ドル(約10億9590万円)で行われた。優勝者にはムハマド・アリ杯も贈られる。今秋開幕の第2シーズンは3階級での実施が予定され、バンタム級とスーパーライト級の開催が明らかになっている。ボクシング界のW杯といわれる。

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2018年5月26日のニュース