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拳四朗“一裂拳”で圧勝V3「気持ち良すぎてたまらない」

[ 2018年5月26日 05:30 ]

WBC世界ライトフライ級タイトルマッチ12回戦   ○王者・拳四朗 2回1分58秒KO 同級1位ガニガン・ロペス● ( 2018年5月25日    東京・大田区体育館 )

2R、ロペス(左)を右ボディーでKOする拳四朗(撮影・島崎忠彦)
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 王者・拳四朗が同級1位のガニガン・ロペスに2回1分58秒KO勝ちし、3度目の防衛に成功した。

 ここまで早い幕切れは、誰もが予想してなかった。2回中盤。拳四朗のボディーでくの字になったロペスは膝を突いたまま立ち上がれない。余力を残してベルトを守り、「いや、もう気持ち良すぎて。たまらないです。こんな早く終わるとは思ってなかった」とスマイル全開だった。

 エンジンがかかり始めた2回。序盤のボディーで主導権をつかむと、腰のひけた相手にこん身のボディーストレートを打ち込み決着をつけた。昨年5月の初対戦以来、再び敵地に乗り込んできた前王者を返り討ち。本人も「ビックリした。あれで倒したことなかった」という一発に、トレーナーで父の寺地永氏も「予想外。(勝負は)後半のつもりだった」と驚きを隠せなかった。成長した愛息の姿に「とりあえず、もう1回防衛は見えたかな」と父。虎の子のベルトを守った王者がさらなる高みを目指していく。

 ◆拳四朗(けん・しろう)本名・寺地拳四朗。1992年(平4)1月6日生まれ、京都府城陽市出身の26歳。奈良朱雀高―関大でアマ74戦58勝(20KO・RSC)16敗。14年8月プロデビュー。15年10月にWBCライトフライ級ユース王座、同年12月に日本同級王座、16年8月に東洋太平洋同級王座を獲得。17年5月、ガニガン・ロペス(メキシコ)に2―0で判定勝ちし、プロ10戦目でWBC世界同級王座獲得。身長1メートル64.5の右ボクサーファイター。

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