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京口V2!人生初ダウンも主導権譲らず 10回猛ラッシュ

[ 2018年5月21日 05:30 ]

IBF世界ミニマム級タイトルマッチ   ○王者・京口紘人≪判定≫同級10位ビンス・パラス● ( 2018年5月20日    大田区総合体育館 )

第10R、パラスのあごにアッパーをヒットさせる京口(撮影・小海途 良幹)
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 IBF世界ミニマム級王者・京口紘人はダウンを喫しながら3―0で判定勝ち。2度目の防衛に成功した。

 勝ったことが最大の収穫だった。19歳の挑戦者の実力を肌で感じ、好敵手と認めたからこそ、期待されたKOを逃しても京口は勝利を素直に喜んだ。

 「“教えてあげる”みたいな発言をしていたけど、自分が教えてもらって感謝。いいファイターでした。勝ってホッとしています」

 左ジャブを有効に使い主導権を握ったが、3回終了間際に左フックを右側頭部に受けて「人生で初めて」というダウン。9回途中には減量の影響もあり「足がピリっときて、つりそうになった」という。その状態で10回残り30秒から見せた猛ラッシュは王者の意地だった。

 この勝利で統一戦への夢もつながった。京口自身は50連勝中のWBC王者ワンヘン・ミナヨーティン(タイ)との対戦を熱望しているが、渡辺均会長は「山中とやらせたい」と、WBO王者・山中竜也(真正)との日本人対決を視野に入れる。田口が統一王座の防衛に失敗し、ワタナベジムの世界王者は京口1人。「次はもっと成長した姿を見せたい。統一戦も実現できれば」と飛躍を誓った。

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2018年5月21日のニュース