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田口良一 判定負けで日本初の2団体王座同時防衛に失敗

[ 2018年5月20日 14:57 ]

防衛に失敗した田口(手前左)は観客に頭を下げる
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 ボクシングのダブル世界戦は20日、東京・大田区総合体育館で行われ、WBA&IBF統一世界ライトフライ級王者・田口良一(31=ワタナベ)は、挑戦者のWBA7位&IBF6位ヘッキー・ブドラー(30=南アフリカ)に0―3で判定負け。王座防衛に失敗し、日本初の2団体王座同時防衛はならなかった。

 序盤から前に出て連打を出すブドラーに対し、田口はガードを固めてボディーを狙っていく展開。3回にはブドラーのパンチを受けて田口が鼻から出血する場面も見られた。それでも田口は6回、右ストレートをヒットさせて流れをつかむと、続く7回には顔面に右アッパー。しかし、その後はダメージを受けながらも前に出て手数を出してくるブドラーに苦戦して仕留めきれず。最終12回には左フックがブドラーのあごにヒットし、ダウンを奪ったかに見えたがレフリーはスリップと判断した。

 試合後、最終回のスリップの判定は田口がダウンを奪ったという判断に変更されたが、田口は序盤の劣勢を跳ね返せずに0―3で判定負けを喫した。

 前日19日にはジャッジが急きょ変更となるドタバタ劇も起こった一戦。発表された3人のジャッジのうち1人はブドラーと同じ南アフリカ人で、中立性が保たれないとして田口陣営が抗議して日本人の中村勝彦氏が急きょジャッジを務めることが決まった。

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