拳四朗 3度目の防衛戦に「力の差を見せてKOで勝ちたい」
ボクシングのダブル世界戦(25日、大田区総合体育館)で3度目の防衛戦に臨むWBC世界ライトフライ級王者・拳四朗(26=BMB)が17日、東京の拠点としている三迫ジムで公開練習を行い、「力の差を見せてKOで勝ちたい」と宣言した。
V3戦は同級1位で前王者のガニガン・ロペス(36=メキシコ)との再戦。王座を奪取した昨年5月の初戦は2―0判定勝ち。当初4月15日のトリプル世界戦に組み込まれていた試合が40日先延ばしとなったことで対策も万全だ。2度のフィリピン合宿でスパーリングを約150ラウンド消化。その全てがサウスポーが相手で、拳四朗は「オーソドックスとやるのと変わらない感じでやれるようになった。サウスポーとの対戦は距離感が難しいけど、それを自分の距離でやれるようになった」と自信の弁。
この日は日本スーパーフライ級10位の田之岡条と2ラウンドのスパーを披露。前日6ラウンドのスパーで実戦練習は打ち上げており、本気で打ち合うことはなかったが、細かなステップで距離を測りながら相手のパンチをかわし、踏み込んでの連打など成果の一端をのぞかせた拳四朗は「前回は僅差だったけど、あの時よりは自信も実力もつけているので、すごい力の差を見せてKOで勝ちたい」と言い切った。
フィリピン合宿後に1度、京都に戻ったが、ゴールデンウィーク明けから再び東京でホテル暮らし。暇な時間はユーチューブで大食いや飲み歩きなどの動画を見て過ごすという。自身は減量中のため「ビールを飲んでいるのを見るとちょっとムカッとしますけど。楽しいものを見ていると時間が過ぎるのも早いし、食べてる姿を見て少しは満足する感じもあるし、終わったら…と思って頑張れる」と説明。体重はリミットまで残り約3キロと減量も順調だ。
父・寺地永会長は「2回の防衛で本人も自信をつけたと思う。今回をクリアできれば、目標とする長期防衛も見えてくる。はっきりとした決着を」と期待していた。
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