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野中悠樹 判定で敗れる「厳しい採点になると思っていた」

[ 2018年4月26日 22:57 ]

井上岳に敗れ、控室で唇をかみしめる野中
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 ボクシングのIBF世界スーパーウエルター級2位決定戦は26日、東京・後楽園ホールで行われ、IBF同級9位で東洋太平洋&WBOアジア・パシフィック同級王者の井上岳志(28=ワールドスポーツ)がIBF同級11位で元日本&元東洋太平洋同級王者の野中悠樹(40=井岡弘樹)に3―0で判定勝ち。IBF2位の座を確保して世界初挑戦へ一歩前進した。井上岳は14戦13勝(7KO)1分け、野中は44戦31勝(10KO)10敗3分け。

 サウスポーの野中は井上の前進をステップやボディーターンでいなしながらカウンターやボディーなど細かくパンチを当て続けたものの、若い相手のパワーに押され気味で採点は2〜4点差の判定負け。「明確に自分の(獲った)ラウンドというのがあまりないと、やっていて分かった。厳しい採点になると思っていた」と明かした。身長の低い井上が突っ込むたびに頭が当たり、6回にはバッティングで左目上、8回にはパンチで右目上をカットして流血。「(バッティングの影響は)言い訳になる。自分のボクシングが通用しなかった。相手の方が上だった。単純にそれだけ」と潔かった。

 昨年3月に6度防衛中だった日本王座を返上。世界挑戦を目指して同10月に敵地オーストラリアでWBOの地域王座に挑んだものの判定負けし、一度は引退も考えた。今回は世界への「ラストチャンス」と臨んでいた。試合後は井上岳のインタビューが終わるのをリング上で待ち、勝者の腕を掲げて場内にあいさつし、リングを下りる間際にはキャンバスにひざまずいてキス。「これが最後のリングになると思った」と引退を示唆した。

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2018年4月26日のニュース