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久我勇作 1回TKO勝ちで2度目防衛 和気からの挑戦状に「ぜひ」

[ 2018年3月27日 21:25 ]

2度目の防衛を果たした久我はこの日引退式の内山氏の記念Tシャツを指さす
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 ボクシングの日本スーパーバンタム級タイトルマッチ10回戦は27日、東京・後楽園ホールで行われ、王者・久我勇作(27=ワタナベ)が同級1位の指名挑戦者・小坂遼(24=真正)に1回2分13秒TKO勝ちして2度目の防衛に成功した。久我は19戦16勝(11KO)2敗1分け、小坂は21戦16勝(8KO)4敗1分け。

 メーンイベント前にジムの大先輩の元WBA世界スーパーフェザー級スーパー王者・内山高志氏(38)の引退式が行われ、久我は「つまんない試合をしたらヤバい。最低でもKO」と緊張して試合に臨んだ。右の打ち下ろしで最初のダウンを奪い、左フックで再び倒すと、起き上がった挑戦者を見たレフェリーが試合をストップ。わずか133秒での決着という圧巻の強さだった。

 昨年7月の初防衛戦では試合中に右拳を骨折しながら戦い、判定勝ち。「いいパンチが当たったけど倒せなかった。自信をなくした部分があった」という。それでも「チャンピオンカーニバルのMVPを狙う」との宣言どおりの強さを見せ、「倒せて良かった」と表情を崩した。

 試合前、特別スパーリングでリングに上がった元東洋太平洋スーパーバンタム級王者のリーゼントボクサー、和気慎吾(FLARE山上)から「勝者とやりたい」と挑戦状を叩きつけられたが、「ぜひやりたい。世界へ行く前にそういう強い選手とやっていきたい」とやる気十分。控室を訪れた和気と握手をかわした。WBC7位など4団体で世界ランク入りしているが、ワタナベジムの渡辺均会長は「あとはキャリアだけ。チャンスがあればぜひ世界はやりたいが、1試合和気君とやれば何かをつかむのでは。勝った方がせかいに挑戦でいいのでは」と期待を寄せた。

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2018年3月27日のニュース