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ワイルダー、無敗対決制し7度目防衛 オルティスに10回TKO勝ち

[ 2018年3月4日 13:39 ]

10回、オルティス(左)がダウンを喫し、ワイルダーはレフェリーに引き離される(AP)
Photo By AP

 ボクシングのWBC世界ヘビー級タイトルマッチ12回戦は3日(日本時間4日)、米ニューヨークのバークレイズセンターで行われ、王者デオンテイ・ワイルダー(32=米国)が同級3位の元WBA同級暫定王者ルイス・オルティス(38=キューバ)に10回2分5秒TKO勝ちして7度目の防衛に成功した。戦績はワイルダーが40戦全勝(39KO)、プロ初黒星のオルティスは31戦28勝(24KO)1敗2無効試合。

 重心を後ろに置き、慎重な2メートル1のワイルダーに対し、1メートル91のサウスポー、オルティスが右に動きながらプレッシャーをかけ、ワンツーや左ボディーストレートを伸ばす展開でスタート。2回には左を振ったオルティスがスリップダウンし、ワイルダーは大振りのカウンターで場内を沸かせた。両者の手数が少ない3回にはブーイングが起き、4回は浅いながらもオルティスの左がワイルダーの顔面をとらえ、明確にポイントを取った。

 5回に入るとオルティスが足でリズムをつくったが、カウンター狙いのワイルダーはラウンド終盤に右をヒット。ぐらついたオルティスにさらに右を当て、尻からロープに落ちるダウンを奪った。6回は序盤から激しいパンチの交換があり、ワイルダーが重心を前に移して右をヒット。オルティスも左ストレートと右フックで対抗した。7回終盤にはオルティスの右カウンターが効き、さらに左を打ち込むとワイルダーがフラフラに。オルティスはロープに詰めて猛攻をかけ、ストップ寸前まで追い込んだが、ワイルダーはラウンドの終了ゴングに救われた。

 8回もオルティスが攻勢に出たが、疲れから鋭さを欠いた。9回には7回のダメージが抜けたワイルダーが終盤に右を当て、流れを呼び戻した。10回、相打ちでクリンチに来た相手を投げ捨てるラフさを出したワイルダーは一気に右、左の強打を連発。崩れ落ちるダウンを奪うと、立ち上がってきたオルティスに襲いかかり、最後は右アッパーで倒してノーカウントでレフェリーストップとなった。ワイルダーはリング上のインタビューで「彼にはスキルがあることは分かっていた。でも、あのぐらいのパンチなら俺は大丈夫だ。最高の試合ができて勝ててよかった。タイトルを統一する準備はできている。俺はこの惑星最強のチャンピオンだ。最後はハートの強いヤツが勝つ」としゃべりまくった。

 なお、試合の模様は5日午後9時からWOWOWライブで再放送される。また、英カーディフで3月31日(日本時間4月1日)に行われる世界ヘビー級3団体王座統一戦、WBA&IBF王者アンソニー・ジョシュア(28=英国)―WBO王者ジョセフ・パーカー(26=ニュージーランド)は4月1日午前5時半からWOWOWプライムで生中継される。

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2018年3月4日のニュース