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ネリ 無期限資格停止…聴聞会経てWBCから正式処分へ

[ 2018年3月4日 05:30 ]

成田空港から帰国の途に就くネリ
Photo By 共同

 ボクシングのWBC(世界ボクシング評議会)は2日(日本時間3日)、前世界バンタム級王者ルイス・ネリ(23=メキシコ)を無期限資格停止処分にすると発表した。ネリは元同級王者・山中慎介(35=帝拳)との再戦の前日計量(2月28日)でリミットの53・5キロを2・3キロもオーバー。約2時間後の再計量でも1・3キロ超過の54・8キロで失格し、王座を剥奪された。WBCは「5ポンド(約2・3キロ)の体重超過は受け入れがたい」と声明を発表し、ネリに聴聞会への出席と事情説明を義務づけた。

 山中が勝てば新王者となっていた変則タイトルマッチは1日に両国国技館で行われ、ネリの2回TKO勝ち。王座は空位となり、昨年8月に続いて連敗した山中は現役引退の意向を表明。ネリは3日、帰国前に都内で取材に応じ、「(処分を)受け入れるがまたベルトのために戦いたい」と話した。

 WBCの処分は暫定的なもので、聴聞会を経て正式処分が下される見込み。その間、ネリはボクシング活動自体は可能だが、WBCの世界戦や地域タイトル戦に出場できない。昨年8月の山中との初戦後にネリのドーピング疑惑が判明した際は「薬物の意図的摂取の証拠なし」として処分を見送ったWBCの判断が注目される。

 試合をプロモートした帝拳ジムの本田明彦会長によると、ネリ陣営には既にファイトマネーのうち30%を払っているが、残り70%については支払いを凍結するようWBCから指示を受けたという。未払い分は罰金に充てられる可能性がある。

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2018年3月4日のニュース