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ロマチェンコ まだ消えていないリナレス戦 アラム氏「問題解決に動いている」

[ 2018年2月27日 14:23 ]

ワシル・ロマチェンコ (AP)
Photo By AP

 ワシル・ロマチェンコ(30=ウクライナ)とホルヘ・リナレス(32=ベネズエラ、帝拳)が激突するボクシングファン注目の一戦は、両陣営の思惑が一致せず、実現が難しい状況に陥っている。

 米国ニューヨーク州のマジソンスクエアガーデンで5月12日(日本時間13日)に実現かと伝えられていたが、同日にはHBOが前週に行われるゴロフキンとアルバレスの再戦を再放送する予定。これが問題の種となっているだ。

 放映権に関しては、リナレスをプロモートするゴールデンボーイ・プロモーションズ(GBP)がHBOと、ロマチェンコをプロモートするトップ・ランク社はESPNと契約を交わしており、ロマチェンコ―リナレス戦はESPNが放送を予定。ただ、前述した通り、同日はHBOによってゴロフキン―アルバレス戦の再放送が入っている。

 カードがかぶれば、ファンの奪い合いは必至。有料放送のペイ・パー・ビュー(PPV)売上にも影響し、契約件数の低下は避けられない。こうした事情もあり、GBPがロマチェンコ―リナレス戦の開催に難色を示しているという訳だ。

 開催日の変更も難しく、このままカード消滅の可能性も。しかし、トップ・ランク社のボブ・アラム氏によると、希望は残っているとのこと。26日のロサンゼルス・タイムズ紙(電子版)には次のようなコメントが掲載されている。「意志あるところに道は開ける。いまは賢明な人たちが問題解決に動いているところだよ。両陣営が互いにウィンウィンとなるようにね」。ファンとしては、この名プロモーターの言葉通りに事が運ぶことを願うばかりだ。

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2018年2月27日のニュース