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ロマチェンコ リナレスとのビッグマッチ消滅の危機 5・12の開催にGP難色

[ 2018年2月17日 12:24 ]

ワシル・ロマチェンコ (AP)
Photo By AP

 プロボクシングのWBO世界スーパーフェザー級王者ワシル・ロマチェンコ(29=ウクライナ)は同級で向かうところ敵なし。階級をライト級に上げ、WBA王者ホルヘ・リナレス(32=ベネスエラ、帝拳)との対戦が米国のニューヨーク州で5月12日(日本時間13日)に実現かと伝えられている。

 両陣営ともその方向で概ね合意しているというが、試合の開催日で問題が発生。このビッグマッチが消滅の危機という。米国のスポーツ専門局ESPN(電子版)が16日に報じた。

 理由は前週に開催されるゴロフキン―アルバレス戦。このボクシングファン注目の再戦は1週間後の5月12日にHBOが再放送を予定しているが、前述したように同日はロマチェンコ―リナレス戦が見込まれている。

 ゴロフキン―アルバレス戦はリナレスの共同プロモーターであるゴールデンボーイ・プロモーションズ(GP)がプロモート。つまり、再放送とESPNが放送するロマチェンコ―リナレス戦がかぶるため、5月12日の開催にGPが難色を示しているというのだ。

 ならばと、ロマチェンコをプロモートするトップ・ランク社は4月28日(日本時間29日)の開催を提案したが、GPは翌週の5月5日にゴロフキン―アルバレス戦をプロモートするため「多忙だ」と渋い顔。また、1月の防衛戦で拳を痛めたリナレスを考慮し、なるべく間を空けるために5月12日という開催日になった経緯もある。

 なかなか両陣営ともに妥協点を見い出せない状況。すでに試合会場のマジソンスクエアガーデンも確保されており、5月12日の開催日はもう動かせない。最悪、トップ・ランク社はロマチェンコの対戦相手変更も考えているようだが、そうした事態にならないことを祈るばかりだ。

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2018年2月17日のニュース