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王者ローマン 練習を公開「今回勝てば滞在を数日延ばして日本を楽しみたい」

[ 2018年2月16日 17:55 ]

ミットに左フックを放つローマン
Photo By スポニチ

 ボクシングのWBA世界スーパーバンタム級タイトルマッチ12回戦(28日、東京・後楽園ホール)で同級11位・松本亮(24=大橋)の挑戦を受ける同級王者ダニエル・ローマン(27=米国)が16日、横浜市内の大橋ジムで練習を公開した。時差調整と日本の気候に慣れるため、15日に早々と来日。チーフトレーナーの来日が遅れていることもあり、ロープ跳び、シャドーボクシング、サブトレーナー相手の軽めのミット打ちで練習を切り上げた。

 前日は日本の暖かさに驚いていたが、この日は寒さがやや戻ったため、毛糸の帽子など防寒用の服装で登場。現在の体重は「朝の時点で128ポンド(58・0キロ)」とリミットの55・3キロまで2・7キロと明かし、「残り10日間、体重と体調の調整に充てたい」と話した。写真撮影のために上半身裸になると上腕部の筋肉の発達が目立ったが、腹部の状態や軽い練習で汗をたっぷりかいた状態を見ると体重はまだ楽に落とせる様子。久保隼(真正)から王座を奪った昨年9月は「試合後にスシに挑戦した。おいしかった」そうで、「今回勝てば滞在を数日延ばして日本を楽しみたい」と話した。

 両親がメキシコ出身ながら本人は米ロサンゼルス生まれの都会っ子。子供の頃にサッカーボールを取られて泣いて帰ってきた際、父親に「強くなりたいのなら自分を守るすべを身につけろ」と言われ、兄やいとこがしていたボクシングを始めたという。今回勝てば次戦はランキング1位のモイセス・フローレス(メキシコ)との指名試合となるが、「将来は階級最強の相手と統一戦をやりたい」と話し、WBC同級王者レイ・バルガス(同)をターゲットに挙げた。昨年9月には地元で開催された興行「SUPERFLY」を訪れ、松本の同僚であるWBO世界スーパーフライ級王者・井上尚弥(大橋)の試合も観戦。「メチャクチャ強かった」と印象を口にし、「井上が階級を上げて戦うことになったら?」と問われると、「彼が最強と言われるのなら戦う」と苦笑しながら話した。

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2018年2月16日のニュース